遅 い 夏 休 み  i n 九 州


 駅前には市電が走り、ロータリーからは引っ切り無しに各社の路線バスが発車する。市電と路線バスで市街地の公共交通網はかなり整備されている。九州はここ鹿児島をはじめ、熊本・長崎と路面電車が活躍する都市が多いのも特徴。


 駅徒歩数分と言う立地のパークホテル鹿児島に荷物を置き、市電で桟橋通りまで移動。鹿児島本港まで歩き、桜島フェリーに乗船する。日中でも15分〜20分間隔で出港するフェリーは片道大人150円。夏休み明けの土曜日、15:40発の桜島行きは大した混雑もなく出港。3年前の夏以来、久々に見る桜島の勇姿は当時と何ら変わる事ない。


 桜島港を出てレンタサイクルを借りて向かったのは、3年前の夏の一夜、75000人あまりの人間が集まったライブ会場跡地。たった一夜の為に2年あまりの歳月をかけて開催された、長渕剛桜島オールナイトコンサート跡地だ。

 そこに建立された、桜島の溶岩を彫ったモニュメントが出迎える。


 空を見上げギターを掻き鳴らし叫ぶ男の姿。この地に集まった人間の情熱のシンボルとして建立され、音楽活動・夢のあるイベントの場として活用される事が願われている。


その肖像は真っ直ぐ桜島山頂に向けて建立される


 同じ角度・同じ口の開きをイメージして記念撮影する女性グループがいた。ほんと、最近は女性ファンが増えている。彼女達は熊本から来たと言う。もちろん、22日の鹿児島アリーナは参戦!!静岡から来た事を告げると一人の子が来年静岡へ就職すると言う。意外な接点に笑みがこぼれた。


 2004.8.22 オールナイトライブが終了し観客が帰り始めた会場。
 2007.9. 8 約3年後、ほぼ同じ地点で何もない、だだっ広い土地となった会場を写す。再びこの地で音楽の祭典が執り行われる日がくるだろうか。


人間よ、いつまでもいつまでも叫び続けろ!


 再び、鹿児島本土に戻り市電でホテルの最寄まで戻る。日がまだ明るかったので水族館口電停付近で少し撮影。鹿児島市電は比較的新しい車輌に更新が進んでいる様に見受けられる。30分ほど滞在したが、500型・600型を見る事はなかった。


新しい路面電車の形として2002年から導入された、日本初の超低床車1000型「ユートラム」床面が低く電停の高さに近い事から年配者・障害者でも乗降が容易になった。現在9編成が導入され、利用者にも好評との事。


 ホテルに戻り夕食を...。鹿児島と言えば黒豚に焼酎。フロントに伺ってみると駅ビルアミュープラザ5階の「遊食菜彩いちにいさん」が良いとの事で行ってみた。土曜日の19時半過ぎ、何とカウンターを含めて空席待ち。30分近く待って店内へ。カウンターの向かいは板前さんが目の前で調理をしている。乾いた喉を生ビールで潤して...


 大隈半島で有機肥料で飼育されている黒豚を使ったしゃぶしゃぶ。地のモノの小鉢が数点ついたセットを頼んでみた。なま物がなかったのでお造り小鉢を追加し、大口の芋焼酎「黒伊佐錦」をカラカラで嗜む。


 21時過ぎの鹿児島中央駅周辺。駅ビルの観覧車はイルミネーションで彩られ、駅前広場はほろ酔い加減の帰宅客で賑わう。路線バスも路面電車もまだまだ本数がある。


 9月8日(土)

 翌朝朝食を済ませて8時過ぎに鹿児島中央駅前の電停へ。大観覧車と市電を絡めての一枚。上下共に列車が着くのを何本待ったか...


 日曜日の朝でも6分〜7分間隔で列車がやってくる。待たずに乗れる...便利で環境にも優しい路面電車。これから日本各地に普及(過去から言えば復活とでも言おうか)するだろうか。
 暫くすると、今年の4月から運転を開始した、7000型「ユートラムU」がやってきた。今後、鹿児島市交通局が導入する超低床車の標準スタイルになるのだろうか。


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