２００２年、横浜スタジアムで観客動員記録を更新した歌い手がその場で誓った２年後の約束。
故郷・鹿児島は桜島でオールナイトコンサートを開催する事。その約束の年・約束の夏・約束の時が２００４年８月２１日、ついにその日を迎えた。

　九州南端の国から地を這い花の都大東京を目指した２７年前、打ちのめされ故郷に帰った彼を待っていたのが桜島。噴煙を上げ活火山としてその鼓動を伝え、挑戦的な態度を見せる山。彼にその挑戦的な力を湧き上がらせ再び立ち上がらせた山。２７年前の恩返し・そして当時とは逆に挑戦に挑む。

TSUYOSHI NAGABUCHI SAKURAJIMA
ALL NIGHT CONCERT 2004.8.21

　鹿児島駅に降り立ち見渡すと、そこには長渕剛ファン以外の姿が見られないのでは？と思うほどの人だかり。このコンサートをあしらったＴシャツを着込み、大きなタオルを肩にかけ歩く姿が延々と桜島フェリー乗り場へ続く。陸路・空路・海路合わせて７５，０００人もの人間がその島を目指す。
　７５，０００人、その数は自分の住む町の人口に匹敵する。その夥しい数の人間が一箇所に集まり一夜を共にする。
事前の経済効果予測は５０億円を弾き出した。日本全国いや、海外からも集まったかも知れない。
　その壮大なコンサートに纏わる鹿児島・桜島を記録に残そう。