2004年早春の川根路 梅咲きだす頃


 2月21日夜、翌朝からの撮影に備えいつもの様に夜中のうちに沿線へ移動する。神尾駅対岸の島田市神座から崩落事故現場を望む。3交代24時間体制で進められる復旧作業が功を奏して3月19日の初電からの運転再開にこぎつけることが出来た。約7ヶ月に渡る作業に携わった多くの方々に感謝したい。


 既に終電が去った家山駅はひっそりと静まり返る。そして構内を見渡すと家山川に架かる道路橋の灯りに薄っすらと影を落とす2機の蒸機の姿が見られる。この光景を見られるのも復旧の日までとなる。


翌22日、梅の開花状況を見つつ北上する。抜里駅ホーム反対側の白梅は所々咲きだしていた。


 井川線へ移動し土本駅構内の紅梅を見る。まだまだではあるが色づいた枝が綺麗、そして車内は冬場少ない観光客の姿が見られる。こちらが手を振るとそれに応えてくれた。


 再び南下し第一橋梁へ。朝方良かった天気も一変しどんよりと重たい雲に包まれはじめた。そんな重たい空と対照的な明るい塗り分けのズームカーが走り抜けた。


そんな第一橋梁の袂では何やらロケが行われていた。TV朝日系列で3月13日(土)放送された「人生の楽園」のロケである。


101レが通過する頃、パラパラと降っていた雨が突然豪雨となる。気持ちよい煙を上げてきたが、この露出・雨では...


何とか撮れた一枚、雨さえ降っていなければ無風状態で最高の絵になったと思うのだが...


返しの102レを下泉川橋梁で真横から狙う。下泉発車直後、白煙を棚引かせゆっくりと通過していった。


 この日はお休みのC11312といぶき501、その傍らに定期下り列車が進入してくる。そして後を追う様に単機回送が入ってくる。約半年間、C11190を筆頭に、いぶき501そしてC11312が思いもよらぬ陸送劇を経て大井川鐵道を支えてきたのだ。


 運用を終えたカマは給水後留置線に戻る。もうすぐ仕業が終わるからか乗務員の顔にも笑顔がこぼれる。そしてその給水風景を眺める子供がひとり。柵もなく間近で一部始終を眺められるのも大井川ならでは。


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