越中富山・乗り鉄撮り鉄道中


 神岡鉄道の撮影を終えて富山を経由して高岡へ。駅は昔ながらの国鉄駅舎と言った感じか。隣に出来たα-1ホテルが異様に綺麗に見える。その高岡駅は北陸本線の他、氷見線・城端線が発着する。この2路線はキハ40系列が中心となって運用されている。そのうちの数両が忍者ハットリ君の装飾が施されている。


 高岡駅前には万葉線の電停がある。2002年4月、経営していた加越能鉄道の軌道・鉄道線を第三セクター万葉線株式会社として再出発した路線である。高岡駅前〜六渡寺間が高岡軌道線・六渡寺〜越ノ潟間が新湊港線となっているが営業上は通し運用される。
 新会社設立以降、LRT車両の導入や塗装変更などを行っている。加越能鉄道は会社名をそのままにバス会社となって「加越能バス」を運行している。


 高岡駅前13:15発の越ノ潟行きはMLRV1000低床車。2004年に2編成が営業運転を開始したノンステップ低床車。「MLRV」とは「Manyosen Light Rail Vehicle」の頭文字で愛称が「アイトラム」という。製造当初は脱線などの事故が起こったが、現在は改修により問題なく運用されている。本年度も2編成の導入が予定され、旧型車の置き換えを進める計画。
 この運用は途中の米島口で車両交換となった。低床車から一般車へ、ご年配の方々の不満が出ていた。


 MLRV1000型と7000型の運転台の違い。7000型は細かく分類すると7000・7060・7070型になる。ボタンと監視装置が目立つMLRV1000型はすっきりした印象。変わって7000型は39年前の製造、古めかしい機器が並ぶ。


 終点の越ノ潟駅は富山新港を目の前にした小さな電停。かつては先に伸びて富山市内まで続いていたが、新港建設に伴い分断され現在の形となった。分断された港を県営船が結んでいたが、乗り換えの不便さなどから利用者が激減したそうだ。
 ここで遅い昼食をとる。高岡駅で購入した海の幸たっぷりの駅弁をホームのベンチで。微かに香る潮風が「富山港弁当」を引き立てる。


 越ノ潟から万葉線の車庫がある米島口へ戻る。さきほど車両交換したMLRV1000型が点検を受けている他は2両の7000型と除雪用の5010型が止まっているだけ。車両がないと閑散としている。その傍らには5010型の廃車体が倉庫として使われているが、見るも無残な姿。このままつぶれてしまいそうな感じだ。


 万葉線塗装が基本の7000型列の中で異彩を放つ7072は猫電車。愛らしい猫が描かれた車体は加越能鉄道時代から引き継がれている。その列車が米島口に着く。専用線から軌道へ、車の進行を遮って大通りに入る。


万葉線のハイライトとでもいう場所か、庄川橋梁を行くMLRV1000型。路面電車の鉄橋のわりには随分と立派な橋梁だ。


 新吉久と吉久は非安全電停とでも言うべきか。路上に書かれた電車のりばだけが頼り?電車が着くまでは道路脇の待合所で待つ。ちょっと不便で不安全なのは道路事情もあるのだろう。安全な路面電車を示すためにも早々の改善が必要になるだろう。


 新吉久電停では日中全列車の離合が見られる。MLRV車とコカコーラの装飾車の離合。赤同士の離合は派手派手しい感じ。その新吉久から吉久方面へ向かって歩くと沿線にこんなお店が。一軒の建物に格安クリーニング屋と、ちと躊躇ってしまいそうな高級?クリーニング屋。さて貴方はどちらを選ぶ?


 吉久から一区間の中伏木まで乗車し、電停そばの伏木港を横断する如意の渡しへ。片道200円だが、万葉線のフリー切符が使えるため便利。船着場で待っていると対岸から小さな渡船がトコトコとやってきた。定員16人ほどの小さな船で伏木港を横断してJR氷見線の伏木へ。


 渡船乗り場から徒歩5分ほどでJR伏木駅へ。1時間1本あるかないかの運転本数は地方ローカルらしい。17:04発の高岡行きに乗車するが、車両はキハ47の更新車と未更新車の組み合わせ。部活帰りの学生で賑わっていた。


高岡駅の跨線橋から車両区を望む。ちょうどよい塩梅に西日がさして休む気動車陣を照らす。


 ここで大阪ハリアーさんと合流。車に乗せて頂き富山市内へ向かう。土曜日の夕方に神岡へ入り、そのまま魚津で泊まられたそうで、この日は朝早くから北陸本線の3本セットを撮影されていたそうな...。自分は私鉄、大阪ハリアーさんはJRを中心に回っていた様子。


 宿へ向かう途中で富山地鉄の稲荷町駅へ。ここは地鉄の車両区があり数々の車両をみてとれる。不二越上滝線で朝の3連に運用される100035の編成が目を引く。後方に見えるのは14700型と元京阪3000系、こちらの塗装はあまり好きになれない。


 稲荷町駅の電鉄富山よりを望むといい塩梅に夕陽が沈んでいく。本線・不二越上滝線の線路が入り乱れる構内。西日がもっともレールを輝かせる頃、ちょうどよく回送列車が戻ってきた。


 稲荷町の車庫の片隅に編成を解かれた元西武レッドアローの中間車が留置されている。塗装直しが行われサハ111型となっている。同行の大阪ハリアーさんの談では、多客時の増結用として再整備されたのだそうだ。1両だけだが、また3連で走る姿が見られる日がきそうだ。
 その後ろには凸型電機が2両。共にもう使われていない様子で色あせている。


SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送