腰越 小動神社天王祭 電車道を行く


 山車の屋根上に設けられた人形飾りを上昇させる装置を力いっぱい回す。「まだ上げるか!」と屋根上の衆に大声を上げる。その声を掻き消す様に電車が警笛を鳴らし通り過ぎる。


 各町内の祭典事務所前には御祝儀の一覧が貼り出される。不景気が叫ばれる昨今でも祭が別物。そして神輿を迎えるまで暫しの休憩となり、山車の前で記念撮影をする町内も。


 お昼前、各町内もお昼を取り、通りの人影もまばらになる。酒屋のご主人は店前にビールサーバーを用意し来客を待つ。小動神社の参道入り口付近には焼きそばの露店、生ビールと焼きそばで昼食を済ませ14時過ぎまで時間を潰す。「味自慢」の焼きそば、「美味しい?」と聞く子供に「食べてみなきゃ判らないよ!」とおばちゃん。連れそう母親が笑っていた。


海水浴に来ているのだろうか、海岸から近い駅前のコンビニに水着のまま買い物に来たようだ。


祭ムードの中に珍客乱入といった感じか?


 正統派はこちら?藤沢行きの列車から降りてきた彼女、駅前で友達と待ち合わせているところをお願いしての一枚。やってきた列車から降りた友達と一緒に電車道の方へ向かっていった。


 山車スレスレを列車が行き交う。この頃になると沿線にカメラマンの姿も多々見られるようになる。その山車の中では子供に太鼓の叩き方を教える姿も。あと30分ほどで江ノ島・八坂神社の神輿がやってくる。


マニキュアの絵柄が現代っ子の象徴か?神輿が来る前の静けさの中、リンゴ飴をしゃぶりながらのひと時。


 まもなく14時、三々五々集まってきた中原町の方々、捻り鉢巻きを巻きなおし気合を入れなおす。厳めしい面構えにも笑顔が広がっての記念撮影。この後、太鼓・笛・鐘が鳴り響き、江ノ島の一行を出迎える。


 大名行列の如く神社の提灯を先頭に江ノ島・八坂神社の神輿行列が電車道をゆく。提灯に続いて太鼓・三味線・笛と続く。線路の真ん中を堂々と進むその姿は圧巻、親御さんたちは強い陽射しから子供達を守るために日傘をさして対応にあたる。


強面の鬼も電車には太刀打ちできないようだ。通過まで傍らで待つ。


 左手に小動神社・右手に八坂神社の神輿が横一線に並んで電車道を進む。担ぎ手の掛け声・神輿脇を叩く音が重なりより一層大きく聞こえる。そして取り囲む人の数もピークを迎え、どこが線路だか判らなくなる。


 列車が来ると行列を軌道外へ押し出す。各町内の交通誘導者の他に、江ノ電の職員・消防職員がそれぞれ出動し安全確保にあたる。列車も最徐行で進み、この日は夜になるまで定時運行に戻ることはなかった。


SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送