サンライズ出雲で行く 山陰湯巡り旅


 8:23発の電鉄出雲市行きに乗車する。車輌は2100系、5000系と同じく京王5000系の譲渡車。初期の2編成は3扉のまま入線したが、後の増備車は2扉化改造されているが、車内はロングシートのまま。
 通勤通学時間帯が過ぎると車内は閑散とする。地方ローカル線の現実。


 一畑口駅で下車する。この駅は地平なのにスイッチバックする駅として有名。電鉄出雲市駅方面のホームは駅本屋からグルッと回らなければならず、かなり不便であった。画像は連絡通路上から撮影。


 地平なのにスイッチバックする。無駄な様にも思える構造になっているのは、元々はこの先にある一畑薬師への参拝客輸送を目的に敷設された一畑電鉄だが、この区間が太平洋戦争時に不要不休路線に指定され線路が供出されてしまった。戦後、路線が復活する事なく現在のスタイルのままとなってしまった。
 構内の外れに0キロポストがあった。詳しくは知らないが一畑口が基点になっているんだろうか?


 一畑口駅で次の列車を待っていると、定期列車がない時間に踏切が鳴りだす。暫くすると松江しんじ湖温泉方面から5000系がやってきた。見ると「回送」の表記。特急列車で運用されていた5000系が分割し車庫へ回送するのだ。てっきり、定期列車で運用して平田駅で分割するのかと思っていた。


 一畑口9:22発の列車に乗車する。一畑口で離合するダイヤが組まれているようで、松江しんじ湖温泉行きも入線してきた。少し遅れて電鉄出雲市行きが到着。普通列車にも運用される5000系は乗り得ですね。この列車に乗って車庫のある雲州平田駅に向かう。


 雲州平田駅構内には車輌区も併設されており、ここに一畑電車の生き字引デハニ50型が留置されている。昭和3年、一畑口〜松江温泉間の開業・全線電化に合わせて製造された合造車。今年2月29日の運行を以って現役引退したが、現在も屋根下で保存されている。



老朽化と部品確保が困難になっての廃車、昭和初期の車輌は全国でも数が少なくなった。


 「ラムサール条約湿地の賢明利用推進事業」に伴う普及活動の一環として、3000系3008編成が宍道湖の生き物がデザインされたラッピング電車「しんじ湖ラムサール号」になっている。


 雲州平田を10:14に出た列車は大社線の接続駅である川跡駅に着く。北松江線の上下列車と大社線は大半の列車が数分で接続するダイヤが組まれている。10:26発の出雲大社前行きに乗り換えて出雲大社へ向かう。


 約11分で終点の出雲大社前駅に着く。昭和5年開業の駅は、大社門前にも関わらずモダンな西洋建築の駅舎で平成8年に登録有形文化財に指定されている。


 当初の出札口は塞がれてしまい券売機で切符を購入するスタイルになっているが、形態は当時の趣きを残す。屋根と同様に丸い天井からモダンな照明が吊り下がり、壁面にはステンドグラスが嵌めこまれている。柱の意匠も凝られていて、じっくり見ると興味深い。


出雲大社前駅から徒歩5分ほどで大社門前に着く。木造の大鳥居は間近で見ると迫力満点!


門前から延々と砂利道を歩き本殿へ向かう。


現在、平成の大遷宮の最中であり、本殿は修造が進められている。そのため、参拝は御仮殿で行われている。


「二礼四拍手一礼」が出雲大社の参拝の仕方。四拍手後に願いをこめて祈ります。


 平成25年5月にはもとの御本殿にお還りいただく「本殿遷座祭」が執り行われ、参拝も元の拝殿に戻される。修造事業は平成28年までかけて行われる。


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