サンライズ出雲で行く 山陰湯巡り旅


 三朝温泉から再び倉吉駅に戻って、ここから一気に松江まで移動します。
 倉吉駅もまたかなり長いホームを持つ。京都から山陰線経由で運転されていた寝台特急「出雲」など長大編成の列車が走っていたのはもう過去の事。今の短編成ではホームの大半を持て余している。


 利用するのは「スーパーまつかぜ7号」、やはりキハ187系の2両編成で、始発の鳥取駅で自由席は結構な乗車率だった。一日で何度もこの車輌を見ると、飽きがきます。
 乗車して暫くすると、沿線に無数の風車が見られるようになる。


やがて夕陽が日本海に沈もうとする時間に。延々と続く風車と夕陽、僅か数分だが北の空がとても綺麗に輝いていた。


 米子で多くの乗客が入れ替わる。伯備線経由で岡山方面へ出る方々が結構見られた。19:05、松江駅に着く。
島根県の県庁所在地の玄関駅だが、県庁は松江しんじ湖温泉駅の方が近い。
 19:24発の一畑バスで、松江しんじ湖温泉駅へ向かう。宍道湖大橋を渡って県庁をグルッと回りこむ様にして約10分ほどで到着する。


 この日の宿は、松江しんじ湖温泉駅から徒歩5分ほどの宍道湖畔に建つ「夕景湖畔 すいてんかく」。翌朝も早い時間に移動するため素泊まりで予約。街側客室のプランだったが、閑散期で部屋が空いているからだろうか宍道湖側の部屋で用意されていた。



 夕飯を食べに松江の街へ出てみた。
 末次本町にある「くま吉」さんに飛び込んでみました。
 黒を基調とした小奇麗な店で、気さくな店員さん達がもてなしています。
 料理も刺身盛(900円)や隠岐の牡蠣(750円)、くま吉コロッケ(300円)、山芋の揚げ出し(400円)とリーズナブル。
 イイ店に入りました。


 松江しんじ湖温泉(元:松江温泉)は源泉温度77℃以上のナトリウム・カルシウム−塩化物・硫酸塩泉。
 すいてんかくの浴場は循環掛け流しであったが、塩素臭もほとんど感じられず、源泉給湯口で味見。無色透明で塩味。キシキシとした感触はあるものの、ゆっくりと浸かっても湯疲れはしない感じです。
 ただ、残念なのは宍道湖畔の宿なのに浴場からは全く見えない構造でした。


 7時にチェックアウトして、一畑電車の松江しんじ湖温泉駅へ。数年前にモルタル造りの駅舎から近代的な駅舎に建替えられた。地方鉄道の駅らしからぬ駅舎になってしまったが、駅脇には無料の足湯も出来て「温泉駅」らしくなっている。
 松江市街地の路線バスは一畑バスと松江市営バスの2事業者が運行する。一畑はいすゞ製の中型車が多く在籍しているようす。


 松江しんじ湖温泉7:16発の列車に乗り込む。車輌は元南海21000系ズームカーの3000系。大井川鐵道へ譲渡された転換クロス車とは異なり、全席ロングシート車。
 一畑電車は、混雑時間帯を除いて全列車・全線で自転車の車内持込が可能。地方ローカル私鉄の列車利用促進策。


 7:29 秋鹿町駅で下車。地図で見た限り、国道を挟んで宍道湖に面する駅だと思って下車してみました。
 駅舎は建て直された様でまだ綺麗な駅だが、ホームに上がると昔からの木造上屋がある。なかなか味わいのある上屋だ。


 国道に立つ秋鹿町駅の案内板越しに宍道湖を撮ってみる。対岸は山陰本線が通る側。宍道湖を挟んで北に県庁や市役所がありながら、南の山陰線側の方が栄えている。


 静かな湖畔の駅を創造していたが国道431号線は結構な交通量で煩い。暫く、嘱託の駅員さんと話をして、一駅歩いてみる事に。
 7:43発の松江しんじ湖温泉行きをホームで撮って移動する事に。小さな駅の割に30人ほどの利用があった。列車内も立ち席が出るほどの乗車率、通勤通学時間帯はそれなりの需要があるようだ。


発車していく列車を後追い。東側は湖がキラキラと輝いている。


 秋鹿町から松江フォーゲルパーク駅まで一駅歩く。時間にして15〜20分くらいだと秋鹿町駅の駅員さんの話。国道沿いにサイクリングロードが併設されているため、安全性も保たれている。
 少し歩いていると踏切が鳴っているのが聞こえ、宍道湖沿いに青っぽい車体がこちらに向かってくるのが見える。平日の朝に5000系重連で運用されている特急列車だ。撮影ポイントを決める余裕もなく、取敢えず線路端で一枚。5000系は京王5000系を2扉化、転換・回転クロスシート化、車体色も他車とは異なるものとして1998年にデビューした。


 松江フォーゲルパーク駅が見えてきたが、道路側からのアクセス路がない。よく見るとパークの駐車場に改札ラッチが設けられている。ほとんど、一般客の利用がない為か、フォーゲルパーク専用駅の様相。仕方ないのでパーク入口の踏切を渡り駐車場からホームへ出た。


 8:19発の松江しんじ湖温泉行きが到着。こんなところで写真撮ってる人間がいるのを見て運転士が物珍しそうに見てきた。停車した列車からは、パークのスタッフらしき人が数名下車してきた。


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