サンライズ出雲で行く 山陰湯巡り旅


 鳥取駅前からは日本交通日ノ丸自動車の2社が路線バスを運行している。比較的広いバスターミナルを有している。
 なかでも、観光路線となる砂丘線は両社が共同運行を行っている。9:40発は日ノ丸自動車の運行。このバスで鳥取砂丘へ向かう。


 鳥取駅から20分強で鳥取砂丘の入口「砂丘センター」に着く。ここから道路を渡って少しきつい傾斜の階段を登ると鳥取砂丘の入口、そこには観光馬車と、その案内をする係りの姿。
 何かのテレビ番組でも紹介されていたそのままに、丸い柱の上に立って案内している。


 観光馬車乗場を過ぎると広がる鳥取砂丘。10時過ぎに着いたが、すでに多くの観光客が砂丘を歩いた為に、パンフレットなどで見る風紋らしきものは見えない。見えないどころか、観光客の足跡だらけ...


 何と言うか...壮大な風景ではあるが、期待した以上の感動もなく、ここまで足跡が広がると「巨大な砂場」な様な印象です。海の見えるところまで行ってみると、パラグライダーをする人達の姿が見える。いい風が来ないのかなかなか飛び立ちません。


やっと飛び立った!と思ったら僅か数十秒で着地。思うようには飛べないようです。


あちこち歩いて、僅かに残っていた風紋を見つけて撮影。
本当にこの一部分と少しだけ...すぐそばには足跡が...


こう見ると、シーズンオフの海水浴場(笑)


 あまりにも期待外れだったにも関わらず、風紋を探して右往左往と歩き汗をかいたので、帰りのバスを途中下車(と言っても駅前から一つ前)して、温泉銭湯へ。
 鳥取市は県庁所在地でもあり、駅から徒歩5分程度の辺りに温泉があり「鳥取温泉」と呼ばれる。なので、この界隈には永楽温泉町末広温泉町吉方温泉町など「温泉町」の町名が並ぶ。繁華街のど真ん中に温泉銭湯がある異色の町である。
 
 その中の一軒、早朝から営業している「日乃丸温泉」へ。


 ちょっと新し目の外観だったが、脱衣場に入ると木製のロッカーに大きく書かれた番号。有料の按摩器なんかもあり、懐かしさ溢れる昔ながらの銭湯の脱衣場。
 湯舟はジャグジーが付いた浴槽が1槽のみ。真ん中で深さが変わっている。泉質はナトリウム‐硫酸塩・塩化物泉(含食塩芒硝泉)で塩味と石膏臭がある。循環掛け流し式の浴槽だが、塩素臭はあまり感じられなかった。それより、温度が結構高くてゆっくり浸かるのは厳しいですねぇ。


 30分ほどで上がって駅方面へ向かって歩くと、市内循環の100円バスの停留所があった。電柱に町名記載がなかったので、「温泉町」の名がこんなところにあったと一枚撮影。運転本数も結構あるようです。


 鳥取駅に向かう途中、昼時を過ぎたので昼食を。ネットで気になっていた「ももちゃんラーメン」に入る。
 何でもここの名物は牛スジラーメンだと言うので頼んでみた。ベースは基本に忠実な醤油ラーメン、そこにたっぷりの牛スジが入れられている。ピリッとする唐辛子が仕込みに使われている牛スジをスープに潜らせると、普通の醤油ラーメンが坦々麺よろしくピリ辛味になってくる。トロトロの牛スジが麺と絡んで結構クセになる感触。ちょっと思い出したら食べてみたくなる。


 鳥取駅をはじめ、山陰本線の駅には自動改札すら設置されていない。今も改札ラッチに職員が立ち、改札をおこなっている。
 鳥取12:56発の倉吉行きに乗車する。列車はキハ47型の2両編成。普通列車はワンマン列車で、乗降には自身でドア脇の開閉スイッチを押して乗降する。冬場だけなのかと思ったらオールシーズンみたいですね。


 13:52、1時間弱で倉吉駅に到着する。折り返し鳥取行きとなる列車の脇に14:11発の「スーパーおき5号」が到着。同時に鳥取行き普通列車が発車する。
 暫くのち、14:25発の「スーパーはくと10号」が入線する。


やがて1番線には京都からの「スーパーはくと5号」が到着。倉吉駅で智頭急行車が顔合わせする。


 倉吉は鳥取県の中部域の主要都市。ここからは「日本のハワイ」と売り出している羽合温泉や、関金温泉、そして三朝温泉への路線バスが発着する。
 
 14:50、日ノ丸自動車の路線バスで三朝温泉へ向かう。
 三朝温泉は世界有数の放射能泉として知られる温泉場。全ての泉質に「含放射能」が付く。三朝温泉のバス停からすぐの三徳川河原には有名な「河原の湯」がある。15時過ぎの河原の湯には誰も入っていなかったが、よく見れば対岸の旅館や橋の上から丸見え。なかなか勇気のいる露天風呂です。


 温泉街を歩いてみると足湯や飲泉処が何箇所かみられる。ここ薬師の湯もその一つで、読書をしながら足湯に浸かったり出たりを繰り返している人や観光客が入れ替わりで訪れていた。


 三朝温泉の起源と言われる「株湯」へ行ってみました。所以は大久保左馬之祐が夢枕にたった妙見大菩薩のお告げによったとされているものです。温泉場から少し離れた場所にあり、道しるべに沿って歩いて5・6分、民家の一角にありました。
 入口脇には起源を記した掲示などがあります。
 入浴料は200円、町の銭湯と言った感じです。


 狭い脱衣場から浴室に入ると、4人も入ればいっぱいいっぱいの浴槽と、カランが2つの狭い浴室。中央の仕切りで女湯を隔てていて、その中央部から湯が出ています。
 傍らの温度計を見ると45℃を指していて非常に熱い。何度も掛け湯してやっと数分入っていられる様になりました。
 入れ替わり立ち変わり入ってくるお客さんは地元の方と常連さんがほとんどの様でした。

 表の成分分析書には「単純硫黄温泉」とありますが、現代表記にすると、含硫黄−単純温泉でしょうか。適温ならゆっくり浸かってもよい肌触りに、若干の湯の華が舞っています。


 株湯の表には飲泉処があります。若干金気臭のある無味なお湯でした。あまり呑み過ぎるのもよくなさそうですね。

 来た道と別のルートで帰ってみると「中湯」と書かれた建物がありました。
 男女別の入口がありますが、これは営業しているのか?地元専用の湯なのか...気になりましたが扉は開きません。
 ん〜なんだろ?


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