最後の東京口寝台特急で行く九州の旅


 寝台列車と言うプレミアムな空間にはサントリー ザ・プレミアムモルツで乾杯♪お供は東京駅で購入した「深川めし」。品川を過ぎたあたりから食し始める。

 横浜・熱海・沼津と定刻どおりに東海道を西下する。由比の辺りでは伊豆半島の灯かりも車窓から眺めることが出来る。


 静岡駅を発車し、車内の写真を撮りに1号車から12号車へ向けて回っていくと、6号車で賑やかな一角を目にする。一組は下関まで乗車される方々、もう一組は熊本まで乗車して鹿児島へ向かう方々。

 隣り合った寝台の8人が意気投合して酒を交わしていた。たまたま隣合った寝台で年齢層も近かった事もあって話しがあったようで、ここだけは宴会場の様相をみせていた。

 浴衣のお父さんは3段寝台経験者、「走るホテル」こと20系時代から寝台列車を利用していると話してくれました。お話の流れで一杯ご馳走になり寝台に戻る頃にはいい気分でした。

 寝台に戻って暫くすると豊橋を発車。並走する名鉄線にはあの銘車が...
 この窓配置で何の車両か分かる方...居ますよね。


 日中は観光客で賑わう京都駅も深夜帯はヒッソリと静まりかえる。隣のホームの電光表示機は既に列車の運転が終了した表示。京都の発車は日付が変わった0時37分である。


 大阪発車を見て就寝。翌朝6時前に起床する。ちょうど岩国駅を発車した頃に【おはよう放送】が流れるSOLOの寝台側とは逆、瀬戸内が朝焼けに染まり始める。その様子を眺めようと通路に出てくる乗客。この時間・この列車ならではの光景。


全長1020mの大島大橋を車窓に眺めて西へ進む。この橋梁を見ると、もうすぐ柳井だ。


 6時53分、徳山駅に到着する。ここから博多まで車内販売が乗車する。1号車から順次車内を回るが、この水了軒の特製幕の内弁当は数量も少なく、この「はやぶさ・富士」車内でしか購入する事が出来ない逸品。この日は6個しか用意されていなかった。


 列車は定刻どおりに本州最西端の下関を目指す。陽はしっかりと昇り乗降扉に記された「自動ドア」の文字が車体に映る。新下関では0系新幹線の色あせた車体を眺める。間もなく下関に着く。


 下関に着いた寝台特急「はやぶさ・富士」号。ここまで本州を牽引してきたEF6651号機はここで任務終了。到着後すぐに切り離し作業が行われる。廃止まで5ヶ月、既に警戒スタッフがホームに立ち、入換え作業の安全を確保する。


関門海峡を越えるため、EF81411号機の手を借りる。下関〜門司間の僅か1駅だけの牽引となる。

一方、6号車のスハネフ14ではテールマークに照明が灯される。次の門司からは単独運行となる。


 8時46分、門司駅に到着。すぐに係員により列車の分割作業が開始される。「はやぶさ」号の最後尾となる6号車のテールランプが灯され、引き通し回路が開放される。その様子を覗きこむ人達は、以前よりかなり多くなっている。


 8時59分の発車となる寝台特急「はやぶさ」号。切り離し作業も終わり、牽引機となるED76の連結も終わるとブレーキテストが行われる。着々と進められる一連の作業に向けられるカメラ。車掌も仕事しづらそうな感じだった。


9時ちょうど、1分ほど遅れて発車する「はやぶさ」号。今まで共にしてきた「富士」号を残して終点熊本を目指して走り出す。


 次の博多までは結構な距離がある。携帯のTVモードを使ったら映像が映ったので暫しTVを見ながら進む。博多10時10分の定刻に到着。2分の停車時間中に新幹線ホームから500系新幹線が発車。時刻表にない列車なので回送か?


 久留米を過ぎると至るところで九州新幹線の建設工事現場と並走する。2010年の博多開業予定に向けて着々と工事が進められている。この区間(博多〜新八代)が開業すると、東京から鹿児島まで新幹線で結ばれる事となる。丸一日かけて走っていた寝台列車の1/3ほどの時間で鹿児島に着ける様になる。


 11時49分、遅れることなく熊本駅3番線に到着した寝台特急「はやぶさ」号。降車・車内の確認がなされ12時過ぎに熊本車両センターに回送されていく。やはり寝台列車は単独運転したいもの。


 熊本駅改札から停車中の客車を望む。この青い車体もあと5ヶ月ほどで見られなくなる。約1年ぶりの熊本駅。あまり変わった印象はないが、九州新幹線開業・在来線高架化で印象を大きく変える事になるという。


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