お茶処 川 根 の 茶 香 路 紀 行


 この日、101レを牽引するのはC11227。大井川鐵道に移籍してもう28年、生涯現役を貫くカマ!そして連なる客車も現役そのものの旧型客車。「汽車ポッポ来たよ〜」と子供を抱え上げ見せる母親の姿も見られる。


 新金谷到着前から急須で一煎ずつ注がれる今年の新茶。お座敷車の一角を使い500近くのお茶を入れていく。いったい何キロの茶葉が使われたのだろうか。その隣の客車はオハ35、木製の乗降扉何とも言えない汽車旅の「味」を醸し出す。


「今年の新茶です、どうぞ〜!」と満面の笑みでお茶を配るお茶屋さんのスタッフ。その後から売り子さんが新茶の販売に。

瞬く間にそれは売れていく。


汽車弁当を広げ昔日を懐かしむ老人のグループや汽車旅を楽しむカップルに次々と新茶が配られる。
南アルプス産業の方々も手伝って大忙しです。残念ながらこの日は茶娘に扮した大鐵観光バスの新人ガイドさんは乗車しませんでした。


「え〜!走ってるのにドア開けちゃうの??」と驚いた様子を見せた某旅行社の添乗員。手動で開けるドアも初めて見る様子だった。


千頭に到着すると小雨の降る生憎の天気でも、SLの前では記念撮影が始まる。一方、その足元からはSLの息吹が鼓動する。


煌々と灯る前照灯がこちらを睨みつける。その灯りはいまだ以って現役であると訴えているかの様だ!


力一杯7両の客車を押し下げ入換えが始まる。平坦な駅部だからとは言え、老兵C11227号機にはキツイ仕事だろう。


 101レは乗客の記念撮影が終わるとすぐに入換えが始められる。勢いよく噴出す蒸気が辺りを包むいつもの光景、物珍しげに見入る乗客に比べ転轍機を扱う駅員・電機を操る運転士の動きは淡々としたもの。


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