’05 桜舞う季節の川根路 


 崎平駅前にも数本の桜の木がある。駅舎正面の木は既に満開。以前はこの木の下でお花見をしたと聞いた。この木が線路端だったらなおさら良い被写体になっただろう。

 徳山へ移動して桃沢の枝垂れ桜の様子を見に行った。川根高校とグランドの間の枝垂れ桜はまだ早い様だったが、沢沿いに1本あるこの枝だけは綺麗に花付いていた。その後を通過する列車を絡めてみたが...ちょっと難しいカットに...。


まもなく日没を迎える田野口。18:13発の千頭行き列車が発車する。

線路端の桜も前照灯の光を受けて一瞬だけ日中の輝きを取り戻す。


 その下り列車と駿河徳山で交換してくる上り列車。列車の風圧で少し花を散らせる桜の花が静かに地に落ちる。そして列車の去った後はまた静かさを取り戻し寂しさを感じさせる。


 日も山陰に消え空の青さが徐々に黒ずんでくる。桃沢の提灯に明りが灯り川根高校のナイター照明が桜を照らす。余りにも強い光源のためか、花の色よりも光源の色が強い印象を与える。数百メートルの夜桜トンネルが続く。


桃沢の枝垂れ桜も傍らの民家の方がライトアップを行なっていた。ライトアップされた枝垂れ桜は日中よりも輝いてみえる。


 夜の青部駅。駅舎の明りと列車の明りで周辺の桜が浮き上がる。その昔は駅周辺で花見をしていたと言うが今はそれさえ感じられないひっそりとした駅になってしまった。桜の木も年々花付きが悪くなっている。昔の輝きを取り戻す事はないのだろうか。


 翌7日、天気予報は曇りのち雨。重たい雲が徐々に立ち込めてきた青部駅に下り始発1レが到着。数人の小学生を乗せて静かに発車していった。前日よりもいくらか花開いた感じだ。


 7:59 下り3レと上り10レが離合する。川根高校の通学時間に合わせた様なダイヤは、神尾の土砂崩落災害後は見られなくなり、不便さを訴えられていた。このダイヤ改正で以前とほぼ同じ時間の列車が設定されたのは、やはり学生輸送が大きなウエイトを占めている事を示す。加えて保育園への通園もこの列車、先生が駅までお出迎えに来てくれます。


下泉川橋梁の桜・笹間渡の枝垂れ共に満開!たった一日でほとんどの蕾が開花したようだ


 7日のSL急行も1本で編成も前日と同じC108+客車5両。家山の桜のトンネルは手入れが行なわれたため、以前よりトンネルらしくなくなったが、それでも見ごたえは十分。平日とあって線路際に顔を出す観光客の姿もほとんどなく、警笛も聞こえず走り抜けていった。


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