平 日 民 鉄 巡 り           岳 南 鉄 道 編


 13時前、テスト期間なのだろうか旅客列車から数人の学生が下車。自動改札・磁気定期券などない地方ローカル私鉄の駅、駅員に定期券を見せ鉄枠の改札を通りぬける。無機質な機械音はなく、肉声が利用者への感謝の意を伝える。


 何度となく貨車の出し入れが行なわれ、いよいよ最終段階。「あと1車・あと5m・あと1m・はい止まれ止まれ」無線を使い機関士に停車までの距離・位置を示す。大きくぶつかる事なく連結器が「ガチャン」と軽く鳴る程度で連結される。


再び休憩となり、職員は駅本屋に入り遅い昼食をとる。駅舎越しに休む機関車を...


 駅員の休憩時間には入換えに従事する職員が改札業務を受け持つ。作業着に無線機を携帯した職員が定期券を確認。普通の旅客鉄道では見られない光景が見られる。


 一駅移動し、岳南富士岡へ。7000系導入前まで活躍していた元東急5000系が2編成・入換え用に活躍したED291が留置されている。比奈の活発な動きに対して、岳南富士岡は物静かな空間が広がっている。


 ワンマン運転用ホームミラーに映る廃車体、塗装が剥げ、錆びがまわる。新性能化の先駆け的存在だったこの車も現役で活躍するのは熊本電鉄ただ1社のみとなってしまった。


無惨な姿を晒す廃車体、しかしこの会社には解体する余力はない。いつまでこんな姿で置かれていくのだろうか...


 平日の日中、各駅の乗降者数は数えるほど。ほとんどの駅は無人化され列車も単車のワンマン運行。ほぼ30分ヘッドでの運転が確保されているが、その利用者は少ない。


 ふと検査検査標記が目に入った。なんと全検期限が「17−6」とある。つい先日まで籍があったのだ!残念ながらその期限内であっても動ける状態にはなくなっていた。


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