冬の大井川3日間 湯巡りと伝統文化に触れる 


翌15日、天気予報は大外れ!雪を期待したがとても冷たい雨に見舞われた。

崎平8:25発の金谷行き上り列車は乗降客もなく発車していった。


 この日は井川線フリー切符を購入し、北部で降っていると言われたので井川方面まで行ってみることにした。千頭10:00発の203レには井川の旅館でソムリエが提供する井川の素材を使ったランチを食するツアーのお客さんもあり結構な賑わい、雨が小雨になった頃アプト市代駅に到着。連結シーンをバックに写真を撮る親子連れの姿が見られる。そしてアプト区間が終了した長島ダム駅では上り402レの運転士と203レの車掌が待ち時間に会話を交わす。


 さらに北上を続け、本川根町から静岡市に入って閑蔵駅に到着。一つ前の尾盛駅付近から先月に降った雪が沿線にチラホラと見られる。閑蔵駅は日当たりの悪い場所にあるため、ほとんど雪が消えずに残っていた。4月からは政令指定都市「静岡市葵区」の一部になる閑蔵、ここが静岡市?と思える様な地域だ。


 終点の井川が近づくと井川ダムの巨漢が姿を現す。海抜686mの山中、昼前だと言うのに霧と雪雲に包まれ薄暗い。終点の井川駅も先月の雪が残っていた。前夜に軽く降ったそうだが大して積もることがなかったそうだ。ここも静岡市の一部。


 折り返しの204レに乗り尾盛駅まで戻って下車、駅から続く道も民家もない無人駅で降りたのは接岨峡温泉へ少し戻ったところに残った雪と絡めるため、日の当り方で雪がしっかり残っている。20分ほど待つと接岨峡温泉駅で離合りた205レがやってくる。


 尾盛から一駅列車に乗り閑蔵で下車。残雪と絡めて撮影した後、道路を歩いて接岨峡温泉駅へ戻る。近年開通したコンクリートアーチ橋とトンネルで約30分で戻る事が出来る。戻って30分ほど待つと上り206レが到着。左に止まっているのは井川行き最終の207レ、接岨峡温泉発の下り列車はこの列車が最後、この時間はまだ15時台である。


 再び小雨が降り始める。長島ダムに着くとすぐにアプト式電機が連結される、開業当初は5分ほどかけて行われた連結作業も今では3分ほどで終わる。奥泉につく頃には寒さも一層増していた、寸又峡温泉へ向う下車客の子供に手を振る車掌、それに応える子供の姿、ローカル線ならではの光景が見られる。


 16:16 千頭駅に着いた頃には雨も本格的になる。井川で昼食を楽しんできた方々が本線に乗り換える。井川線を活用した大鐵独自のツアーも4回中3回催行されたそうだ。地道な営業活動で冬場の利用者拡大を今後も続けて頑張ってほしいものだ。


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