復活! C11190号機
川 根 路 に 響 け 六 機 の 汽 笛


 凄いパワーを見せ付けられた!と言って良いだろう。地名坂を難なく登りきり地名駅を通過。大井川の流れを左手に眺め心地よい川風を受けながら進む。贅沢な時間が汽車の揺れに合わせてゆっくりとながれてゆく。
 またまた車内の様子を見にいく。一通りの取材を終えたSBSスタッフの面々、以前の公開試運転の時に下泉駅でお会いした方々だった。この一連のドキュメントを一環して追っているとの事。全ての取材が終わったら復活までの奇跡を綴った番組を作ってもらいたいもの。かたや大井川鐡道のスタッフはSL関連グッズやC11190グッズの車内販売に余念がない。子供心やファン心を擽るグッズはどんどんと売れていった。
 家山で記念撮影をしていた親子、今日のこの日を楽しみにしていたお子さんはいつもより早起きして来たそうで途中で寝てしまった。大好きな汽車に乗り大好きなママの膝枕...夢の中にも汽車が登場するのかな?

SBSテレビのスタッフ
疲れちゃったのかな?
これなんかどうですか??


12:24、定刻通りに千頭駅3番線に到着する。
そしてSLには人だかり。そしてにわか撮影会。

 ある程度の撮影時間が過ぎると、後続の101レの為に線路を空ける。
機回しの後に5番線に移動し給水。暫くすると何で?
といわんばかりの煙が!給水中ではなくて...ねぇ

給水中に101レを牽引するC11227が着く。
大井川の大先輩
 
 
101レには静岡国体のHMが
本川根町の長島ダム湖はカヌーの
競技地となっている


 101レの入線を待って昼食を取る為に駅の外に出る。さっぱりした蕎麦を...と手打ち蕎麦のお店に入るが完売御礼。じゃあって事でSL資料館2階のカレーショップへ。昼食を取ると動きたくなくなる悪い癖?と戦いながらホームへ戻ると102レの準備が整い、C11が2両横並びになっている。こんな光景が見られるのも大井川ならでは!

同型機が3両在籍する事になり「並び」も可能に
旧型客車の向こうにも旧型客車、時代錯誤しそう


 そうこうしているうちに102レの発車時刻となる。後着先発の形でC11227牽引の102レは千頭を後にする。ドレインを吹きながら汽笛を川根の山々に轟かせて千頭をあとにする。

C11190の特徴でもある「緑ナンバー」にピンをおき、102レを見送る。    千頭

 やがて1004レの転線が始まり3番線に据え付けられた。今度はカマのすぐ後ろに陣取る。15:30定刻の発車となる。発車までのひと時を車内で...。
客車の向こうは機関車の顔・復活支援会員名が載った小冊子に目をやる姿も。そして脇にスチロールの箱を抱える面々、アルコール冷却用に用意した箱は帰りまでしっかり冷却してくれていた。

緑ナンバーが映える顔
お勉強ですか〜?
スチロールの中は??


 15:30、定刻発車となり千頭をあとにする。上り列車はほとんどが下り勾配で下りの力強さと対照的になる。発車直後に後続の電車に乗る小学生達がホームを追いかけつつ手を振っている。ホームの先端まで走った後なのに彼らの顔には笑顔。大人なら息切れしているだろうに。

バイバイ!元気よく走ってきた子供たち
のんびりと独りの時を...
身を乗り出し川風を堪能しよう...


 1004レの車内は下りほど騒がしくなく静かな汽車旅の様相。カメラを置き車窓を眺めるのも良いだろう。ざわざわとした日常を忘れ視界に飛び込んでくる自然を満喫したらきっと疲れも抜ける事だろう。沿線には観光客の姿が目につく。汽車が通り抜けると手を振る姿。見ず知らずの乗客に向けて手を振る事など滅多にないのではないだろうか。それがここへ来ると当たり前の様に出来る。環境の変化は感性の変化にもつながっている。そう感じる事が出来る。これが当たり前になればもっともっと良い人間環境になるだろう。

塩郷の大吊橋の二人も大きく手を振っていた
川根温泉付近のカップルも自然と手を振っていた


駅長の発車合図を今か今かと待つ機関士の眼差しは
真剣そのもの!
金谷へ向けてのラストラン、まもなく試乗列車も
運転を終える。
その傍らでは新聞を下り列車に積み込む姿があった。


 16:44、新金谷で試乗列車を降り発車風景を撮っていると補機に「いぶき501」が充当された。すぐに駅を出るつもりでいたが、いぶきが本線運用に出るのは珍しいとホームに居残ることに。脚光を浴びる試乗列車と離合する下り列車には多数の新聞が積み込まれていた。地味ながらも地方ローカル線の収入の一部になる新聞輸送が未だに続けられていた。

 この後、いぶきが先頭になって帰ってくる回送列車の入線シーンを撮り駅を出る。普段ならばここでお開きとなるところだが...
この日はもう一つのイベントが!約1時間後にはまた千頭へ向けて列車に揺られる事になる。


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