ビールをまわせ! 大井川納涼ビール列車


 夏の大井川の風物詩、毎年大井川鐡道新金谷〜千頭間を往復する「大井川納涼ビール列車」が運転される。週末の金曜・土曜を中心に貸切扱いでも運転される事のあるこの列車は、もう地元では有名なもので、今年も8月16日以外はほぼ満席と好評を博している。
 使用される車両は、E10型電気機関車を先頭に控車扱いの旧型客車(電源とトイレの確保の為に連結)+お座敷車2両+展望車1両という豪華編成。もちろんこの列車に冷房など付いていない。昼間でさえ窓を開ければ涼しい川根路、夜はいくら酔っても窓を開ければ気持ちよい風が酔い覚ましに...
 
 今回は満席のところを鐡道のご配慮で控車を利用させて頂き乗車する事が出来た。またまた旧型客車での川根路往復、今度は夜汽車の雰囲気を味わいながらの行路となる。ビールに酎ハイ呑み放題!いったいどれだけのアルコールが体内に消えてゆくのか...


 陽が傾いたとはいえまだまだ明るい新金谷駅、17:57発の下り列車の発車後にビール列車が入換を行い改札が始まる。駅にはビール列車に乗車する大勢の乗客が待っている。持ち込みのオードブルなどを抱えた方も見られ、また会社帰りと思われる背広姿の面々も。この日は3つの団体でほぼ満席となっているそうだ。とある団体は新金谷まで中型の貸切バスでやってきた。ビール列車に乗車する為に...

 この日の牽引機はE101、昭和24年製の古豪電機ではあるがまだまだ現役!ビール列車のHMを掲げて乗車を待つ。

 我々が乗り込む客車は大井川鐡道でもロケ列車などに組み込まれる現役そのまま!と言った佇まいを見せるオハフ33 215号車、ニス塗りの車内に白熱電灯というスタイル。この白熱電灯が夜の車内でとても良い雰囲気を醸し出す。展望車やお座敷車で呑むビールも美味いだろうが、この雰囲気で呑むビールもまた格別であろう。

 18:05に新金谷を後にする。電機の吊り掛けサウンドもバッチリ聞こえる旧客にさっそくビールが運ばれてくる。オードブルがつき、買い足したオニギリを頬張りながら列車の揺れに任せて最初の一杯♪
 乾杯をしたところで携帯が...誰かと思えばやぎしたさんからの電話。もしもし〜ではなく「乾杯!!」と出る始末(汗)どうやらビール列車のお陰で踏切待ちをさせられたそうな。「いま俺の前を横切っていったろ」と...行って来ま〜す♪

 出だしは大忙しの係りの方々、ピッチャーの往復が続く
生ビールにこれだけのオードブルが付けばgood!

  

他の車内はどんな様子か、そりゃお酒が入れば列車の揺れとアルコールで酔い気分。お座敷車の方々は楽しいお酒を嗜んでいる様子。


 先頭のオハフ33から牽引機を覗くと客車の照明が窓に反射して映っていた。この機関車は前後どちらにも社紋をつけている。製造当時には同型機が私鉄向けに多々作られておりそれぞれが差別する為なのか?それとも主張するかの如く切文字の立派な社紋を掲げている。振り向き客車を見るとまたまた良い雰囲気。白熱電灯に照らされた車内は哀愁漂う木造。

 大井川の流れが見えるうちにジョッキを窓辺に置いての一枚。こんな自然溢れる光景を眺めながらの一杯もまた最高♪酒弱いんだよなぁ〜と言っていたtok-pさんも上々の滑り出し。やっぱり呑めるジャン!


 そういえば、この日は「ひろしにぃ」さんが電車乗務のはず。時刻を調べると下泉駅で離合する様子。もう悪戯心がはしゃぐ面々の多い事よ(笑)
草凪みかんさん筆頭に交換待ちしているひろしにぃさんにジョッキを...呑むに呑めない乗務中になんて事をするんだろう...と言いつつやってしまう自分(汗)ごめんなさいね〜

 ビール列車運転時はこの下泉発車が数分倒されるんですよね、いつもと異なる時刻に運転しなくてはならないので緊張しているかと思えば...我々が来るのを待っていた感じ?この後、最終の千頭行きに乗務する事になるけれど...我慢できたのでしょうか??


 下泉を過ぎ20分ほどで千頭に到着する。千頭では折り返しまで約30分の休憩、トイレに行く方々が多いだろうほとんどの乗客が降りる。
我々は車内に残っていたが、数分後にバッテリー保護の為に車内灯が消された。ホームの明かりが差し込む車内で寛ぐ面々。まだまだ帰りもあるんですね〜。途中からビールをやめて酎ハイにしたので少しは楽になったが、これがビールだけだったらかなり辛いだろうなぁ...

展望デッキと牽引機、このデッキで呑みたい!!
乗客の降りた客車は静まり返り...

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送