川 根 路 の 紫 陽 花 紀 行


 6月22日(日)23日(月)、紫陽花を求めて大井川入り。ところがこの前日の夜、大鐡のHPを見ると23日にC11190の公開試運転が行われるとの記事が載っていた。おぉぉ!何と偶然な事か!喜び勇んで東名高速を西へ。この晩は「やぎしたのhomepage」のやぎしたさんのお宅で「Akiraの汽車写真館」のAkiraさんと共に小宴会。珍しくカミサンと別行動のAkiraさん。どうやらカミサンは京都で羽をのばしている様子。それじゃぁ旦那も羽を伸ばしたいってもんですね!大井川で...
 そんなこんなで迎えた二日間の様子です。


 笹間渡で紫陽花絡めの撮影を数本行いまたまた北上する。
沿線はまだまだ紫陽花が残っており、地名・田野口に立ち寄ってみたがどこのポイントでも撮影者の姿が見られた。一足先に北上したやぎしたさん達は崎平に陣取っていると言う。そして、前日は人がワンサカと居たという青部に寄ってみる事にした。徳山から県道とは名ばかりの林道の様な道を青部の部落へ向かう。

 青部駅に着いてみると駅周辺には誰もおらず、数百メートル先の道路橋工事現場付近に3〜4人の姿が確認出来た。前日とは比べ物にならない少なさであろう。

 駅脇に咲く紫陽花を絡めて下り列車を撮影。ここ数日の暑さで少々疲れた感じだった。

 この青部の部落へは、さきほどの林道の様な県道と大鐡以外に今のところ行き着く手段がない。だが今、崎平側から大鐡の第二橋梁に沿う形で道路橋の工事が着々と進められている。そしてその先が徳山へ抜けるのも時間の問題であろう。
 
 静かな山里の雰囲気が一気に失せ沿線に咲く小さな花々もどうなる事だろうか。それよりも今以上に鉄道離れが心配である。千頭から徳山の間の道路が整備されると大鐡沿線の道路整備が整う形となる。

 崎平へ移動しやぎしたさん達と合流、山奥の宿から降りてきたHARAちゃんも既に到着。ご同業の方々数人と定期SL急行101レを待つ。ジメッとした暑さが梅雨らしい。やがて青部を通過する汽笛が聞こえてきた。それまで談笑していた面々がいきなりカメラに食らいつく。
 
 「この汽笛はC56か?」とやぎしたさん。ほぼ毎週出撃のやぎしたさん、川根路を走る蒸機の汽笛は全て把握している(カマを操ったとも??)様子。久々のC56、紫陽花にピンを合わせていたが思わず汽車ピンに切り替えてしまった。今年の秋に長島ダム湖で行われる静岡国体カヌー大会のヘッドマークが掲出されていた。もちろん爆煙マシーンと呼ばれるC56、モクモクと煙を吐き千頭まで最後のひと踏ん張り。


 さて、101レを撮影したら...遅い昼食(この時点で13時過ぎ)。一番近いのは千頭だが汽車が着いたばかりで混みあうだろう。一応確認の為に千頭の街へ向かってみるが案の定、汽車から降りたお客さんが一杯。田野口で撮影していたJUMBOちゃんが「うりや」へ行ってるかも?と電話で空き状況を確認しようとしたら千頭へ向かっている様子。ん〜、千頭で腹空かすなら!って事で車を南下させ笹間渡へ。うりやさんの隣のパスタ屋に滑り込む。
 各々注文して暫しの休憩。モクモクと食べて折り返しの102レをどこで撮ろうか?などと話をしなかなか腰が上がらない。いつもの事の様ですが...


 川根温泉のある第一橋梁では当然の様に煙を吐いて渡る汽車が見られる。だがこの日は...ちょっとした試みをしようと思っていたのだが薄煙で通過。薄煙と分かったら作戦?変更でいつものパターンに。お爺さんはお孫さんと、お婆さんは昔日を懐かしむかの様に大きく手を振っていた。


 さてさて、102レの撮影を終えるとこの先はどうしよう?Akiraさんは川根温泉で汗を流して帰る事に。自分・HARAちゃんは滞在組なので何とでも(笑)なる。やろうやろうと考えていた「紫陽花バルブ」を。どうやら前日にやぎしたさんとHARAちゃんで薄暮紫陽花バルブをする事になっていたらしい。
 笹間渡を後にして青部に向かう。到着したのは16時過ぎ、まだまだ明るいが小雨が降りやがて本降りに。少しは暗くなるかと思ったらまた止んで...
そんな不安定な天気を繰り返し時間が過ぎてゆく。暗くならないのも当たり前、一年で一番陽の長い「夏至」である。

 到着後まだまだ明るかった周辺も18時を19時が近くなると暗くなり始める。同じ場所で同じ列車を...(ロールオーバーあり)


 シトシトと小雨が降る青部駅に下り列車が到着。一人の婦人が下車し迎えの車に乗っていった。
 普段使われることの無い青部駅の駅舎で構える二人。やぎしたさん、この後の沿線バルブに備えて長靴に履き替えている。


 雨じゃなければ...車窓流し大成功の一枚は1/15秒で撮影。これが雨じゃなければ...ドンピシャだったのに...   青部


 やがて駅舎に照明が灯され辺りが暗くなってきた事を告げる。到着から4〜5本の下り列車が着いたが降りたのは2人だけ。本当に小さな部落の駅であるが、住人にとっては大切は足である事は確かである。薄暮の青部を千頭に向けて発車する普通列車、小雨に濡れる紫陽花が綺麗。



さらに日が暮れた青部駅に下り列車の前照灯が注がれる。霧雨に映える明かりが幻想的な雰囲気を醸し出す   青部

 19:48、上り最終列車が青部を後にする。この後は下り列車が3本のみ、山里の小駅は静寂に包まれる...   青部


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