暖冬に魅せる!  大 井 川 鐵 道 雪 景 色


 2004年2度目の大井川、1月17日は過去に阪神淡路大震災のあった忘れてはならない日でもある。そんな日に東海から関東にかけて大荒れの天候となる予報が出た。朝方から雪になる...この暖冬で雪?せっかくの休み、撮影に出ないわけがない!と言うことで早朝4時に起きて空を見ると真っ暗でも判るほど分厚い雲が空を覆っている。こりゃ予報どおりの雪が期待出来そうだ!!そそくさと支度を整えて伊東線始発列車で大井川を目指すことにした。

 熱海・静岡で乗り換えて金谷へ向かう。安倍川を過ぎた辺りからパラパラと雨が降りだしやがて西焼津に差し掛かったころには霙・六合で雪へと変わった。そして大井川を渡る頃には完全な雪模様。街の至る所が雪化粧をしている。ここ数年雪らしい雪が降らなかった金谷町でこれだけの雪...北進するにつれて見事な銀世界が望めるだろうと期待に胸を膨らませた。


 金谷へ着いて大鐵へ乗り換える。既に到着している列車のヘッドマークには薄っすらと雪が付いている。そして車窓を見ると0キロポストの周辺も家々の屋根も白く化粧され始めた。どうやら降りだしてそう時間が経っていないようだ。


 金谷7:26発の列車は数人の乗客を乗せて発車、新金谷では構内で休む客車の屋根も雪が積もりはじめた。結構な勢いで降る雪、これからどのくらい積もるのだろうか。そして横岡から代行バスに乗り換える。北へ向かうにつれて雪の厚みが大きくなり茶畑も一面真っ白の雪景色となっていた。


 福用に着くとすぐに列車が到着、降車確認が済むと下りホームへの入換えが行われる。「雪足が増す」という表現があるのか判らないが、金谷の街中と比較にならないほど降りだした雪の中、入換え作業を行う職員の姿がいかにも寒そうだ。


 一方、子供は元気なもの。駅前商店のお孫さんは珍しい雪に興奮したのか、駅前ではしゃぎまくり。「風邪ひくから入んなさい!」とお爺さんに言われてもまだ遊んでいます。


 家山に移動すると福用よりもさらに降りが強くなっていた。だが雪は軽く水分が少ない感じ。構内に休むC11190と「いぶき」も雪を纏い普段では見られない姿となった。九州出身のC11190、まさか温暖な静岡で雪に見舞われるとは思わなかっただろう。
 列車の乗客は足元に気をつけながらスロープを上ります。


 金谷行き列車が少し遅れて到着。沿線の竹が雪の重みで垂れ下がっている区間が結構あったそうだ。滑る足元を気にしながら列車に乗っていきます。
今日のSL急行はC11312牽引、8時半には既に蒸気が上がり出庫の準備が整いだしていた。潅水が温まるのに時間が掛かったそうだ。


 9:11発の福用行きも数分の遅れで到着、ヘッドマークは雪で真っ白となり何が書いてあるか判らない状態になってしまった。この頃になると道床も枕木も雪に埋もれ始める。


 家山から乗った彼女は車で送ってもらったためか傘も持たずに列車に乗った。席に座ったと同時にホッカイロを取り出し待ち時間に冷えた手を温めていた。

 そしてこの列車と交換する9:12発の千頭行きに乗り北進する。雪が一層強く降りだした。


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