春寒の川根路・神尾たぬき村開村


 神尾駅付近の土砂崩落災害が発生したのが平成15年8月、2度の崩落をみて国の災害復旧事業になり24時間体制で進められた復旧工事は平成16年3月19日に大まかな作業を終え鉄道線の開通を見た。その後9月には付随工事も終わり9月25日から下り線も復旧した。
 鉄道施設の復旧をみて残すは「たぬき村」の復興。既に大鐵へ搬入された信楽焼きのたぬき達をいつ神尾へ...。その後、崩落復旧に関わった土地が国へ移管されたため、元の場所での復興が困難である事がわかり設置場所の選定などで少し時間を要した。
その後、神尾駅ホーム脇の山を整地して新たなたぬき村を設置する事になり大鐵職員により仕事の合間をぬって作業が進められた。そして3月5日(土)、災害から1年7ヶ月の時を経て神尾たぬき村が復興する日がきた。その前日から大鐵入りし初春の大井川を堪能...しかし春は遠く寒かった。


 関東地方では大雪に見舞われた4日の朝、大井川流域にも雪が降るのでは?と期待して行ってみると本線沿線は霙が混ざる程度の冷たい雨、ホームに打ちつける雨に列車の前照灯が光る。山の方を見るとまさしく雪雲、井川線は雪景色だろうか。


 上り列車が去って暫くすると千頭へ通学する小学生が徐々に集まってくる。列車到着までの待ち時間、友達の傘を借りて地面に絵を描く子供の姿があった。


 10レと下泉で離合して下ってきた3レは421F。朝から連発で吊り掛け車を見る事ができた。車内は駿河徳山で川根高生を降ろした後で閑散としていた。青部・崎平と小学生を乗せて千頭へ向かう。


 青部での撮影を終えて井川線へ。途中、奥泉付近から雪に変わり閑蔵まで上ってみたらご覧の通り。時刻は8時50分頃、列車運行前の線路には雪が積もり、その量は時間と共に増してくる。暫くすると職員の方がやってきた。ポイントが雪で動かなくなっていないか確認し雪払い、雪が降ると余計な仕事が増えて職員も大変です。


 下り始発の201レが奥大井湖上駅に進入する。朝方から降り続いた雪も小康状態になり杉の枝に付着した雪がズルズルと落ち始める。この日の雪は年末の様な大降りにはならない様だ。


201レを追って関の沢橋梁へ。列車通過数分前までは橋梁が見えていたのに徐々に霧に包まれご覧の様相。

赤い車体が何とか見える。


 雪の離合シーンを...と202レと203レの離合を閑蔵で撮る。しかしこの時間(11:26)には既に雪は上がり気温も上がり始めた。溶ける雪が線路端にボトボトと落ちてくる。


202レを追い再び関の沢橋梁へ。青銅の沈殿で色づいた大井川と雪が残る接岨峡を行く列車。

もう少し雪が残っていれば絵になっただろう。


井川線の撮影を終えて本線へ。こちらの雨もすっかり上がり田野口の紅梅を絡めて101レを撮影。蒸気が冷たい空気を漂う。


101レの後続列車は313F、この紅梅と絡めて撮影出来るのも今年で最後か?車輪・車体共に相当酷使され草臥れています。


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