春を迎える 川根の桜咲く季節


 桜の花も咲き出した3月の後半、やっと取得出来た休みを大井川で過ごす。春休みの静かな朝、桜の駅でもある家山は8〜9部咲きとなり朝陽に花びらを輝かせる。普段は家山に留置されているスハ43も桜目当ての多客対応で新金谷へ回送されているようで、オハニ36だけがノンビリと車体を休めていた。


 家山7:11発の金谷行きが到着する。元近鉄南大阪線・吉野線で活躍した16000系。桜の吉野線には劣るだろうが、大井川でも多くの桜を掠めて走り抜ける。


 7:29発の3レは南海の21001系第一編成。装飾された第二編成も原色に戻されまもなく出場するだろう。多客期に重連を組んで運用される日を待ちたいものだ。


 抜里へ移動し上り列車の到着を待つ。徐々に陽が登り暖かさを増したホームに一人の学生が姿を現す。春休みでも部活はほぼ毎日あるとの事、いつもより遅い時間の列車なのがまだ救いだろうか。その抜里駅も春の花が彩り豊かに咲き乱れている。


 さらに北上し地名駅へ。平日のローカル線の縮図を見るような利用者の少ない現状を垣間見る。8:18発の金谷行きに乗込むのは彼女一人だけであった。暫くすると下り千頭行きも着く。こちらは乗降客もなく静かに発車して行った。駅に進入する列車を見つめる猫が一匹。暖かな線路端で日向ぼっこしていた。


 地名を乗降なしで発車した列車を追いかけて田野口へ先回りする。道路の整備が進み鉄道より車の方が早く移動出来るようになったため出来ること。8:33定刻に田野口駅に着いた列車からは一人の学生が下車。こんな早い時間に帰ってくる学生がいるとは思わずビックリ。線路端の桜が見頃を迎えていた。


 その足で青部駅まで移動、9:03発の上り12レが到着。ここ青部も桜の駅として有名だが、近年、テングス病に掛かる木が多くなったためか今年は数本の木が伐採されてしまっていた。その切り株を見ると中が空洞になっているものもあり、自然に倒れる危険性があったものと思われる。少し寂しくなった青部の桜、また木が植えられることを願いたいもの。


 井川線の桜の様子を見に更に北上。駅構内に見事な枝を伸ばす川根小山のソメイヨシノはまだまだ咲き始めといったところだった。桜を見に行ったら偶然にも工臨が停車して定期201レの到着を待っていた。聞けば、レール交換した古レールの引き上げ作業だそうだ。


 定期201レが川根小山駅に到着。貨車上の作業員が定期列車の乗務員と挨拶を交わす。乗車していた乗客も物珍しげに工臨列車に目を向けていた。側線脇の駅名票のところの桜は枝先だけ少し花をつけていた。


定期201レが発車して暫くすると工臨の編成も川根両国へ向けて発車していった。


この先、数箇所で古レールを引き上げながら進むそうだ。


千頭10:35発の203レが沢間駅を発車。


線路端の日当たりが良いところに咲く満開に近いソメイヨシノを見上げて井川へ向けて加速していく。


SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送