伊豆急行リゾート21 1次車引退イベント


定刻に下田を発車した列車は蓮台寺に停車、次の稲梓では下り特急と離合。


運転士同士の挨拶が見られるのも前面展望席がある列車ならではである。


 伊豆稲取ではスーパービュー踊り子と離合。185系を使用した踊り子号オンリーだったJRの乗り入れ特急も、このリゾート21登場を機に更に豪華な車両を製作・投入した。その先頭車両はリゾート21同様に前面展望を開放した造りとなっている。


 12:08 上り列車の終点である伊豆高原に到着。下り列車の発車を待って構内への入換えが始まる。入換え終了後すぐ、黒船電車バトンタッチ撮影会が行なわれる。今回引退する1次車と新黒船電車の4次車との並び、100系103号車との並びの撮影会と運転台での記念撮影。この列車の乗客の大半が会場に足を向けた。


 会場へ向かう道の途中に構内を一望出来る場所がある。見下ろすと東急からの譲渡車である8000系がところ狭しと留置されている。リゾートや200系が居ないと東急の車両区の様な感じになる。その伊豆高原はいま、大寒桜が見頃を迎えている。


 構内に並ぶ2編成のリゾート21。登場年度によって多少のモデルチェンジを加えられてはいる。1次車の前面ガラスはセンターピラーが入る2枚もの、対して4次車は大型1枚ガラスでより前面を楽しめるようになった。モノを造る技術の進歩も影響を与えている。


 撮影会会場の傍らには増備が続けられる8000系。そして定期列車でやってきた一般塗装のリゾート21が微かに見られる。1次車は在来車(100系)との併結を考慮して、連結器を付けているが2次車以降は編成単位での運転が前提となり連結器はスカート内に収納された。その後1次車はカバーを装着して連結器を隠した。


静岡から駆けつけた大阪ハリアーさんと娘のAちゃん。愛嬌たっぷりに電車の前でポーズをとってくれます。


「線路歩いていいの?」と疑問に思うのも子供ならではだろうか。


 撮影会開催時間も終わりに近づくと人の姿も少なくなり、やっと3列車並びを撮る事ができた。やはり伊豆にはハワイアンブルーの100系がよく似合う。既に機械扱いの103号車だが、塗装などは綺麗にされており状態は良好。いつの日か、本線復活する事を願いたい。


 反対側の運転台では運転席での撮影会が行なわれていた。子供用に仕立てられた伊豆急の制服を着て運転席に座って記念写真を撮れるというもの。大人でも興味のある運転台に座って記念写真が撮れる。イベントならではだろう。子供用の制服にはリゾートのマークが付けられていた。


さながら運転士気分を味わえる運転台での記念撮影。子供達も大喜びで笑顔がひろがる。


 側線に留置されている200系F6編成。河津にある「バカテル公園」の装飾を施した編成である。近い将来、8000系の増備でこの車両も廃車されることだろう。線路端の大寒桜を見られるのも僅か数年となりそうだ。


 上り306列車内で配布された乗車証明書。4日間開催される引退イベントだが、その日毎に絵柄が異なるものを用意しているという。裏側にはこの列車のスジが書かれている。


こちらは下り305列車で伊豆急下田まで乗車した乗客に配られたピンバッチ。これもその日によってデザインが異なると言う。

 デビューから多くの話題をつくってきた伊豆急行2100系、この車両の登場から鉄道車両の概念が大きく変わったことは言うまでもない。あれから21年が経ち遂に引退する日を迎えた。鉄道界に風を吹かしただけでなく東伊豆の観光にも大きく寄与した車両だけに引退は惜しいもの。
 今では200系・8000系の譲渡車が大半を占める伊豆急行ではあるが、いつかまた鉄道に大きな影響を与える車両を伊豆急行から登場させてほしいものだ。その日を願って2100系1次車を見送ろう。


                              

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