一足早い春の川根路 「 桜 華 紀 行 」


 今年も桜の季節がやってきました。昨年は物凄い早咲きとなり3月末には散り始めると言った按配の川根路の桜...
 今年は例年並の開花予報との事で一安心してはみたものの...北部では蕾も膨らまない状態だった。
 家山桜で有名な家山を境に南部の方では適度に花をつけた桜が楽しめそうだ。
 沿線で最も桜が多い「五和駅〜神尾駅」の間を中心に3月29・30日の二日間、恒例?となった「草凪みかん」さん主催の
桜オフに参加してきました!その様子をご覧ください。


 平成15年3月29日(土) 早朝の千頭駅にて「大井川自由切符」を購入しようとしたら...「ここには無いから往復切符で自由券代わりに出来る様に新金谷に連絡しとくから」と駅長氏に言われ往復切符を購入。果たしてこれで大丈夫なのだろうか?疑問を感じながらも千頭発2番列車に乗車、元南海21001系「ズームカー」の原色車である。車内は自分以外に乗客は無し、土曜日の2番列車はこんなもんなのだろうか。
 あとで分かったがこの切符の事を新金谷で乗務員に伝えていた様で、途中駅で下車する時も切符を見せたら何も言わずに下ろしてくれた。
 そんな感じでスタートした今回の二日間...何が起こるか楽しみになってきた。


早朝の千頭駅、南海・京阪・近鉄と関西大手私鉄の車両が川根路で一堂に会す!2番列車は一人の乗客を乗せて...


徳山の桜は蕾もまだまだ、去年はもう満開だったのに...今年はまだの様子(左)
 列車は大井川の流れに沿う様に走る。広い河原も大雨が降ると濁流と化す!(右)


家山駅から乗車してききた彼女は一駅もしないうちに眠りの世界へ...早朝眠いのは誰も同じですね。(左)
神尾駅を発車するとすぐ桃の花が出迎えた。綺麗なピンク色の花は枝一杯に広がっていた。(右)


 新金谷まで行き、車両区の様子を見てまだ逆戻りする事に。ホームから庫の方を見ると綺麗な茶色の機関車が目についた。三岐鉄道へ貸し出され中部国際空港建設の土砂運搬に従事してきた「いぶき501号」であった。数日前に大井川に戻った様であった。いつから活躍するのか!また楽しみです。


下り列車で桃が綺麗だった神尾駅へ向う車中、一組の親子が乗ってきた。お兄ちゃんは運転士の一挙一動に興味津々!(左)
一方、妹の方はシートに座り込みあちこち眺めている様子。普段見た事のない電車にビックリしているのか??(右)



桃の花が満開の神尾駅にゆっくりと上り列車が到着します。最初の民家まで徒歩15分の静かな山間の小駅です。


季節の彩りだけでなく神尾は「迎え狸」でも有名な駅。車窓に狸の焼物が無数に見られます。


福用に移動し駅前の大池商店で朝食を買う。表ではお爺さんがお孫さん・姪っ子さんと遊ぶ姿が見られた。
子供達にとっても駅前は絶好の遊び場になる。

 朝食を買っている時に店内に飾られた一枚の写真が目に入った。茶畑の中から福用の部落を見下ろし、駅が見える場所で撮った写真だった。ものはついでとばかりに尋ねてみると、このお宅の茶園からお爺さんが撮ったものだと言う。そんな話をしていると「今から行ってみるか?」とお爺さん。お孫さん達との散歩を兼ねて軽トラで山の上へ...農道を登ること5分程度でその写真の場所に着いた。この部落に似合わない新道さえなければ、写真のままの姿だっただろう。お孫さん達を茶畑の中で遊ばせてから「ゆっくり散歩しながら降りてくるといい」と。お孫さん達を乗せて帰っていきます。初めて話をした人にこんなに親切にしてくれるって今の世の中でなかなかないですね。


「こっから上がうちの畑だよ」と...かなり上まで広がっています。今年は今のところ順調に育っているそうです。(左)
お爺ちゃんと一緒にハイポーズ!「写真出来たら持っていきますね〜」とお別れしました。(右)


それがこの場所、ズームレンズで新道を隠し、福用の街を見下ろす元来の姿を...
画像にポインターを合わせると交換列車が到着します。


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