奥大井接岨湖フェスティバル・井川線輸送劇


13:53 千頭行きの204列車が接岨峡温泉駅を発車する。DD20型ディーゼル機関車が重連で牽引する列車は圧巻!


 臨時806列車まで50分ほどの休息。井川線ファン数人が思い思いのカットを撮る。昭和27年製造の機械式ディーゼル機関車DB1型。年季の入ったボディ、塗り重ねられた塗装。そして側面に一際目立つ「KATOWORKS」の切り文字。加藤製作所製の本来は産業用の機関車として誕生した機関車。井川線ではDD20型増備までこの機関車が牽引する旅客列車が走っていた。


 そのキャブ(運転室)も古めかしく針式の計器やスイッチ類が並ぶ。ボンネット型に向いた運転台、バックで走る時は身体を捻って後ろを向いて走らせる。操作は車で言うマニュアル車、クラッチを踏み変則していくのだ。そのタイミングなどが運転士の腕の見せ所となる。


 一方の客車は昭和28年に帝国車両で製造された半鋼製車。元々はダム建設などの職員を輸送するために製造された車両である。両端にデッキがあり、そこから乗降する。自動扉などなく、鎖が張られるだけ。昔の基準ではこれで大丈夫だったのだ。何でもかんでも安全をモノに頼る現代にあって、人間自らが安全を意識する造り、必要なのではないだろうか。


室内屋根の造作。板張りの天井にアーチ状の支え。単純さの中に美しさが備わる。製造元の帝国車輌も今はない。


 接岨峡温泉14:35発の臨時806列車に乗車し長島ダムへ向かう。窓から身を乗り出して写真を撮る人...


仲間ですみません(汗


 長島ダム駅の入口にはフェスティバル開催の二日間は井川線全線が無料で乗車出来る旨の看板が立っている。概算費用でフェスティバル主催の国土交通省が負担するそうだ。そして井川線以外に千頭駅前から会場までのシャトルバスも運行された。基本的に一般車両は千頭駅付近の駐車場へ止めて、井川線又はシャトルバスで会場入りする形となっていた。(駐車場が少ないのと環境に配慮したものだろうか)
 傍らにはNTTドコモ・KDDI・ボーダフォンの3社の移動通信車も見られた。会場一体はまだ電波が届かない山の中。臨時措置が取られた模様。


フェスティバスメイン会場となった長島ダム資料館付近。アーチとイベントスペースが設けられ色々と催し物を行ったようだ。


イメージキャラクター?会場内をテクテクと歩き回っていました。

一方のダム堰堤には近隣自治体や大井川関連の企業などがブースを並べる。

飲食ブースもあり暑さに負けて,泡の出る麦の美味しいものを...


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