濡れ煎餅で奮闘! 銚 子 電 気 鉄 道


銚子電鉄で唯一交換設備がある笠上黒生駅。ここでもまた小学生が下車、母親の姿を見つけると一目散で走ってきた。


難読駅でもある笠上黒生駅、さて読めますか?  (かさがみくろはえ)


 再び列車に乗り観音駅へ。街中にあるためか有人駅となっている。ホームで列車を待つ小学生達と絡まれて改札業務もままならないほど。それだけ地元・利用者に密着している証拠でもある。


 銚子から折り返してきたデハ801を待つ小学生。電車が来るまではホームを走り回ったり、駅員さんと遊んだりととても元気。都会の子供には見られない本来の子供の姿がある。


 観音駅には「たい焼き屋」がある。これも銚子電鉄の直営店。1個90円のたい焼きは、漉餡とカスタードの2種類がある。これだけ餡が詰められてて90円とは安い!


 車の車検に当たる全般検査の費用が捻出出来ず、自社サイトで関連商品の購入や鉄道利用を訴え、その記事が各メディアで報じられたことで何とか1両分の検査費用が確保された。12月20日、その検査を無事に通すことが出来たのがデハ701。まだまだ検査を通さなければならない車輌・施設の改善等々、課題は山積みではあるが、着実に改善方向へ向かって進んでいる。


 本社のある仲ノ町駅には車庫と工場も併設されている。車輌1両が入るだけの小さな整備工場には様々な工具・部品が並ぶ。その工場や車庫は入場券を購入すると自由に見学する事が出来る。


 平成6年に営団地下鉄(現:東京メトロ)の車輌を改造して導入した1000型と並ぶ700型。戦前製の700型は平日の閑散時間帯などを中心に活躍。普段は1000型と800型が輸送を担っている。


 銚子電鉄のマスコットデキ3型電気機関車。1922年製の85歳。小さな機関車は以前、客車や貨車を牽いて活躍していたが、現在は車庫で余生を送っている。愛らしい機関車は鉄道ファンだけでなく子供や女性にも人気。


狭い車庫内に様々な車輌が留置されている。


電車を直すための道具・物品がそこかしこに置かれている。手をかけてやりたいが費用がない...


全国の地方中小ローカル線が抱える問題が垣間見られる。


 仲ノ町駅のすぐ裏には醤油工場がありタンクが聳え立つ。醤油の香りが仄かに香る駅、この醤油を使って「ぬれ煎餅」が作られている。駅には工場の職員がたまに顔を出す。


 旧型車同士が並ぶ。遠足に行った小学生が戻ってくる時間の列車、またまた2両編成が組まれるようだ。脇に待機する701が、到着した801の後ろに連結される。


独特の吊り掛けモーターの音を響かせ側線から移動するデハ701。ポイントの切換えが済むとデハ801の後方へ。


連結したらすぐ発車。後ろのデハ701にも乗務員が乗り込む。見ると総括制御させないでいくようだ。


16時過ぎの銚子駅。陽は西に傾き車体を輝かせる。下校時間を迎えて徐々に学生の姿が多くなる。


吹く風がかなり冷たく感じられるようになり、そろそろ銚子を後にする時間...


青く晴れた空  照りつける西日  銚子電鉄の未来を見つめ、照らし続けてほしいものだ。


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