冬 の 北 陸 夜 行 旅 行


 2月2日(火)19:21 冷え冷えとする伊東駅2番線に折り返し19:42発の熱海行きとなる列車が到着する。今回は首都圏エリアからの「北陸フリーきっぷ」を利用して北陸路へ向かう。調べてみると普通車指定席用とグリーン車用では僅か2,600円しか変わらない。ならば行きの列車は豪勢に行こう!と購入。始発の上野までは普通電車を乗り継いで向かいます。


 22:20 上野駅13番線 北へ旅立つ人が期待に胸を膨らませて待つホーム。

 このホームを一番最後に出る列車が金沢行き寝台特急「北陸」号。 22:45頃の入線まで暫くホームに佇む。


構内放送が流れ暫くすると発電用ディーゼルエンジンの音が聞こえてくる。 スハネフ14を先頭にゆっくりと13番線に滑り込む。

機回し線がないため、最後尾の客車を先頭に推進運転でやってくる。貫通扉を開け前方確認をしつつ定位置へ誘導していく。


頭上を這うワイヤーに吊られた停止位置目標の前に誘導員が立ち、カンテラを振りながら機関車停止位置へ導く。


寝台特急「北陸」号 今日の牽引機は双頭式連結器を有するEF64 1030号機。上野から信越本線長岡までを担当する。


 2010年3月12日発の運用を以って廃止される事が決定している「北陸」号。廃止1ヶ月以上前にも関わらず、鉄道ファンらしき姿がホームに散見され、先頭は俄か撮影会状態になっている。

 2号車にはシャワー室が2室用意されている。ギリギリまで遊んできても車内でシャワーを浴びて就寝する事が可能。


発車時刻まで15分強、ホームを走り回る撮影者、ゆっくりと列車の乗車案内を待つ北国へ向かう旅人。

様々な人間の動きが行き交う13番線。


ピンクのハート型の鞄を持った女性が駆け寄ってきて携帯カメラで写真を撮り始めた。鉄子なのか?


 上野駅中央改札口に架かる発車案内。23時を回り、次に発車するのは北陸号。最後尾のスハネフ14の車端部には後部展望を楽しもうと言うのか、数人が詰めあっている。


ホームに響く1号車の発電エンジン。

23:03 寝台特急「北陸」号は金沢を目指して上野駅を発車する


 北陸号を見送り、ニューディズで今夜の酒とツマミを買って向かった16番線。その突端には、さきほど13番線に居た人達がカメラを抱えて待ち構える。同じく金沢へ向かう急行「能登」号を撮るひとだかりだ。


 23:16 ホームライナーのHMをつけたまま489系H−01編成が到着。一斉にカメラのシャッターがきられる。クリーム4号をベースに窓回りに赤2号の帯を纏った「国鉄特急色」。この塗装も今や貴重なもの。さらに号車札・種別札共に手挿し式。デジタル化・シール化が標準的になった今でも「国鉄」を色濃く残す。


 1号車は女性専用のレディースカー。異性がいない事は女性にとっても安心して夜行列車を利用出来るだろう


 「日本国有鉄道」の銘板が残る車端部。分割民営化から既に23年、JR化後に製造された車両が続々と廃車されていく中、国鉄の名残を今に伝える車輌が残って現役で活躍している。

 各車形式前に打たれた●印、信越本線横川〜軽井沢間の急勾配に付くEF63との協調運転を行う設備を施している証。長野新幹線開業によりこの区間も廃止されてしまい、この設備は必要なくなったが、それでもその証は形式と印に見てとれる。


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