遅 い 夏 休 み  i n 九 州


 2007年9月6日、台風9号が伊豆半島を直撃するかしないかの瀬戸際を行く予報図を睨みつつ、警戒宿直勤務を行う。被害が出るのか?台風の進路次第では大規模な被害が有り得る。そんな心配を胸にしつつも翌日のライブ、そしてその翌日からの予定を気にする。

 9月7日0時頃、台風9号は伊豆半島の東側を掠めるかの様に北上を続けた。台風の目にでも入ったのか、夜半からの風雨が
嘘の様に静かになり、再び風雨が強くなる。3時を過ぎて風がおさまり、雨も止んだ。

台風は小田原付近に上陸し、さらに関東北部へ...

 仮眠をとり、日の出と共に起床。日の光りを頼りに館内・館外の巡回を行う。強風に飛ばされたゴミ・枝葉が散乱している程度で

建物などに被害は見受けられない。内部では離れの雨漏りが1件確認されたに留まった。


 9月7日(金)


 午前中いっぱい片付けと不在になる間の調整を行い、11時半ジャストに退社!

 伊東線・東海道線の運転状況を確認する。

 伊豆急・伊東線線内運用はほぼ通常通りの運転時刻に戻ってはいるが、東海道線直通列車は運転されていない。

 当初の予定は伊東13:04発東京行き。だが、運休を確認し一本前の12:46発の熱海行きに乗車。
 熱海からは13:16発の東京行きへ。G車に席をとり、小田原14時発の湘南新宿ラインの運転があるかをアテンダントに確認。
 残念ながら...湘南新宿ラインは小田原15時発から運転再開になるとの事。

 そのまま品川まで乗車し山手線で新宿へ。今夜泊まるホテルに荷物を置いて、さいたま新都心駅を目指す。
 16時半過ぎに大宮を経由して、さいたま新都心へ。

 9月7日、51年前の鹿児島で生まれたアーティストのライブが、さいたまスーパーアリーナで開催される。

 会場周辺には、彼のナリキリを囲う様にして輪が出来る。


                   2007 Tsuyoshi Nagabuchi ARENA TOUR



 ツアー初日であり、このアーティストの誕生日でもある。

 51歳を迎えたアーティストの3時間20分に及ぶライブを堪能し、再び新宿へ戻る。

 北与野駅23:13発の新宿行き、新宿へ着いたのは0時になろうかと言う時間。そこから別のライブで上京していた仲間と打上げを行いホテルに戻ったのは3時前。翌日からの旅行に備える...

 新宿ワシントンホテル24階(客室階としては最上階)、都会の夜景を望みながら3時半就寝。6時起床出来るのだろうか...


 新宿ワシントンホテル6:45発の空港リムジンバスで羽田空港へ。旅行会社の格安航空券を手配していたので、専用窓口で手続きを行いチェックイン。右の窓側の確保が出来て大満足♪

 JAL1865便 9:20発の鹿児島空港行きに搭乗。普段の旅行には滅多に使わない飛行機。どうしても時間が確保出来ずに致し方なく利用する。


 定刻に離陸し、シートベルトサインが消えるとデジカメの使用もOKとなる。羽田を離陸して僅か数分で、我が街を見下ろす地点へ。そしてすぐに雪のない霊峰富士を望む。

 そういえば、過去に利用した飛行機の大半が北海道行き。伊豆や富士山を望んでのフライトはこれが初めてだ。


 定刻11:05に鹿児島空港へ到着。預けた荷物が出てくるのを待って空港ビルを出る。空は雲が目立つが晴れていて湿気も少ない。心地よい暑さ。ビルを出るとすぐ右側には天然温泉を引湯した足湯がある。霧島・指宿と名だたる温泉地を有する鹿児島ならではか。

 その指宿からは「いぶすき花の女王」がいぶすきのパンフレットを配り宣伝していた。


 地方空港にしては、かなり活気のある鹿児島空港。空港から鹿児島市街地へは直行便のバスが頻繁に発着する。南国交通・林田バスの共同運行で天文館・鹿児島中央駅を結ぶ。

 その一方で、霧島・大隈・川内・指宿・谷山・国分など主要地へのバスもあり、今回は行程の都合から11:48発の林田バス、国分駅行きに乗車。霧島市の主要駅でもある国分駅前に12:08着。

 ここからある場所を目指すが...公共交通機関がない。
 タクシーに乗り、とある場所を告げると物珍しがられた。そして「ワシらが孫連れて遊びに行くようなとこや」と。


 国分駅からタクシーで1,170円。小高い山の上にあるのが城山公園。広大な敷地の大半は芝生が敷き詰められ、その中に子供用の遊具がたくさんある。その傍らに、カラフルな観覧車が聳える。

 そう、この観覧車こそ長渕剛の「観覧車」と言う唄に登場するそれだ。中心に霧島市の市章を配したカラフルなカゴの中に幾つかの黄色いカゴ。


 さらにその観覧車の傍らにはC6119号機が静態保存展示されている。この機関車、昭和48年11月18日の廃車を宮崎機関区で向かえ、ここに静態保存される事になった。屋外展示の割りには結構手入れが行き届いており、錆などを確認する事も出来なかった。

 歌詞に出てくる情景を巡っていたら、思わぬ出会いをした。


城山公園から錦江湾越しに桜島を望む。後ろを振り返れば、霧島連山が望めるが、この日は霧に隠れてしまっていた。


 城山公園からの帰り、下りだとばかりに国分駅まで歩いてみた。ゆうに45分は歩いただろうか...いい運動量と汗を流して駅に着く。国分13:53発の川内行きに乗車する。

 駅前の温度計が33℃を越えた日、ホームに打たれた水が駅員氏の心遣い。折り返しとなる817系電車が国分駅に到着する。


 817系は3扉2両編成の転換クロスシート車。洗練されたJR九州の新鋭車輌だけに、車内デザインも斬新なもの。木を多用したシートも近未来的。そんな車輌が走る日豊本線。鹿児島が近づくにつれ、錦江湾が寄り添い、その向こうには桜島が勇姿を見せる。


 14:37に鹿児島中央駅に到着。隣のホームには指宿枕崎線のキハ200型快速「なのはなDX」が停車中。その列車をホームの端から端まで動きまわり、眺める子供の姿があった。


 鹿児島中央駅、九州新幹線開業前は「西鹿児島駅」であった。地元の方々には「西駅」と呼ばれ、お隣の鹿児島駅よりも賑わい親しまれていた駅でもある。新幹線開業によって大きく様変わりし、近代的な駅ビルが聳え、その屋上には大きな大きな観覧車が回る。この一角だけ、大きく変わってしまった。


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