C58 363 上越線試運転撮影行


 諏訪峡から水上駅へ向かうと機関車はすでに客車から離れ、転車台に乗ろうとしていた。転車台スレスレで一端停止し、ゆっくりと乗込む。停止位置につくと時計回りに転車台が動き出し1分もしないで向きを変える。


 転車台から降りると給水施設のある側線へ移動。ここで給水・整備点検を行い上りの運行に備える。大雪となった1月の雪は3月ともなれば山肌を覗かせるほどになる。雪を警戒してか、普段の秩父路では取り付けられていないスノープラウが装備されていた。


 汽車が止まるやいなや職員が動輪に歩み寄り稼働部に注油を始める。と、そこへ小さな女の子が近づいていく。さらにその弟がお姉ちゃんの後について汽車を眺める。思わぬモデルの登場となった。


 親御さんは汽車をバックに記念写真を撮りたい様子。でも、子供達は汽車の大きさを実感して見入ったまま。やっと二人並んでの記念撮影となったのは結構な時間が過ぎてから...平成生まれの子供達にもっともっと鉄道・汽車に興味をもってもらいたいもの。


 水上駅での撮影を終えて昼食をとるために道の駅へ。ここにはEf16が展示されているとの事で行って見ると...。展示されている町営駐車場側には除雪で発生した雪の塊が半氷状態で立ちはだかり、その奥にひっそりと展示されていた。上屋がついているとは言うものの、吹きっ晒しで塗装は痛み、ガラスは割れ銘板も大半が無くなっている。解説板が立っているものの、こんな状態では...。展示するならしっかりと整備し続けてほしいもの。


 昼食後、上牧駅近くのポイントへ。試運転列車通過まで1時間半ほど、線路端で談笑しつつ時間を潰す。その間に定期旅客列車が数本通り過ぎる。東海道スジでは見られない107系が115系と共にローカル列車として活躍。水上までの特急は185系200番台、伊豆地方でも見られるがこちらは塗装が異なる。


15時半、上牧駅発車。バクバクと煙を上げて徐々にスピードをあげて目の前を通り過ぎる。


 通り抜けざまにキャブを流す。キリッと前方を注視する乗務員の姿をとらえることが出来た。そして振り返ると発車時に見られた爆煙は途切れ僅かに煙る程度になっている。我々がいた踏切を過ぎた辺りで途絶えたようだ。

ここで思鉄団長・武蔵高萩さんと別れて新前橋へ向かう。思鉄一行はこのあと上信電鉄を経由して帰られたそうだ。


 上牧から一気に新前橋付近まで移動。16:55過ぎ、貨レの設定があるとの事でやってきた列車にレンズを向けるとコキ50000×2両の短編成。しかもコンテナ3個の荷。今改正でこの列車はどうなるだろうか。


 17:05過ぎ、新前橋を発車する汽笛が聞こえ、暫くすると煙が立ち上がるのが見えた。徐々に近づいてきた。駅から結構な距離があった場所だけに煙がもつか心配したが、何のことないご覧の様に列車後方が全く見えなくなるほどの爆煙。街中でこれだけの煙を出して大丈夫なんだろうか?と心配するほどだ。


 黒煙から灰煙、そして白煙へと変わり脇を抜けていく頃には上牧の時と同様に薄煙へ。煙が切れる直前のとても良いポイントでC58 363号機の上越線試運転撮影行のラストカットを撮り締めくくった。

 新前橋での撮影を終えて、武蔵浦和まで戻る。解散後、埼京線・高崎線・京浜東北線と乗り継ぎ東京へ。予定していた通勤快速より20分早い湘南ライナー5号のグリーン車に腰を落とし帰途についた。

この日、ご一緒させて頂いた鉄の親子さん・遠い汽笛さん・思鉄団長・武蔵高萩さんありがとうございました。


                                 

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