’05 桜舞う季節の川根路 


 桜が咲きまもなく満開を迎えそうだと言う4月、有給休暇取得制度を利用し6日から3日間、桜舞う大井川へ出かけた。初日の6日は暖かい陽射しが降り注ぐ快晴ぶり。下り始発列車から撮影を始めようと4月1日改正の時刻表を見る。
 昨年9月25日より使用開始された神尾駅下り線、ダイヤ改正までこの駅での列車交換は行われなかった。しかし、現行ダイヤでは千頭行き1レ・金谷行き2レの上下始発列車がここで離合するダイヤとなった。桜・桃が咲きタヌキが出迎える駅、土砂崩落災害が起こる前の静かな佇まいの駅でこの日最初の列車交換が行われた。


 朝の大井川鐵道、金谷方面行きの列車が20〜30分間隔でやってくる。地方ローカル線で一番華やかな朝の通勤・通学時間帯、学生利用が一番多くなる4レを6部咲きの大和田の桜が出迎える。


 さらに高く昇った太陽が地名駅の駅舎内を照らす。古い木造駅舎の中に真新しい時刻表が掲げられている。以前のベニヤ板に手書きの紙を貼った時刻表から見やすい印字のものになっていた。
 やがて踏切がなり上り8レ、続いて下り3レが到着。入学式前日で心なしか学生の数が少なくみられるが3レは川根高校の通学列車を担う。清々しい朝の駅に学生達の賑やかな声が響く。


 満開を迎えた笹間川橋梁の傍らに咲く桜を絡めて下り5レを撮影。大きく枝を広げほとんどの枝に花をつける大きな木だ。その5レと地名で離合する10レを橋下から青空を絡めて1枚。ダイヤ改正によって日中の運用がが3運用となった。この日は16000系2本・421系1本の近鉄コンビでの運用となり近鉄のローカル線をイメージさせる。


ほぼ全線に渡って桜・桃の花が開き彩り鮮やかな線路端を演出する。川根温泉笹間渡駅も見事に色付いた花々が出迎える。


川根温泉開業で駅ホームの嵩上げ・上屋の取り付けなど近代的な様子に変わった駅。

しかし傍らに咲く花は変わることなく輝きをみせている。


再び笹間川橋梁へ。日がさらに高くあがり花びらを一層引き立たせる。風が吹きハラハラと舞い始めた。もうすぐ花期も終わり。


 列車通過後しばらくして、トンネルの中から轟音が聞こえてくる。こんな時間に列車はないし??と見るとトロッコに乗った保線作業員が4人。下り勾配を利用して資材を運んでいた。


 この日のSL急行は1本のみで客車5両の補機なし。ほぼ定刻で勢い良く駆け上がってきたのはC108、満開の桜が出迎える。撮影後、千頭方面へ移動すると、とっくに発車時刻を過ぎた列車が下泉駅に停車している。ならば!と田野口へ向かい駅先の桜を絡めてのカットを撮影。列車通過時に風が吹き花びらが舞い落ちてきた。


例年なら他所より遅く満開を迎える青部の桜、しかし今年は全線に渡ってほぼ同じ咲き具合。

すでに6部咲き程度になった駅に上り列車が到着する。


 ひと駅移動して崎平へ。15:59着の列車からは小学生が数人降りてきた。この日は4月下旬並の暑さになった本川根、なかには半袖Tシャツ1枚の子も見られる。列車の通過を待っている彼女に「元気だね」と声をかけると「だって暑いんだもん」と一言。若さが為せる業??


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