井川線DD20エンジン換装回送
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2007年2月27日(火)、前夜のうちに島田まで移動しておいて早朝からの撮影に備えた。朝7時過ぎから代官町駅で通勤・通学時間帯の運転本数が多い時間を狙って上り列車の撮影。朝陽が照りつける代官町駅は旧金谷町の主要な施設(役場・学校)が揃う地。約20分間隔でやってくる列車からは小さな駅に似つかわないほどの降車客がある。
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午前8時前、今日のメインとなる井川線のDD20型機関車輸送関係の撮影に大代川側線へ向かう。8時にはレッカーが到着し、遅れること10分、DD20型ディーゼル機関車を積載したトレーラーが到着する。
井川線に在籍するDD20型機関車は総数6両。昭和58年から2両ずつ製造され、製造後20年を経過した頃から毎年1両ずつメーカーである日本車輌製造豊川工場へ運ばれエンジン換装工事を行ってきた。
今年で全車両のエンジン換装が終わることになり、今後大きな支障がない限り、DD20が大井川本線を走ることはなくなる。
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毎年行っている作業のため、手際よく荷解きが行われていく。輸送はトレーラーが竃リ佐森・輸送元請が中電輸送サービス(旧大井川運送倉庫)・クレーンは駿遠レッカー。お馴染みさんばかりだ。
諸々の準備を終えて8:45、いよいよ車体の吊り上げ開始。
重量20トンのDD20は台車ごと吊り上げられ線路へと運ばれる。
ゆっくりと旋回し線路上へ運ばれる。小さな機関車だが、その作業は慎重そのもの。時間をかけてゆっくりと位置を調整する。
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線路に車輪位置を合わせる様に微調整が続く。車体を引いたり押したり...が繰り返され、レッカーのアームやワイヤーも僅かな動きに合わせて位置調整。レールに載るまで気を抜けない。
あと数センチ! 作業責任者がレッカーにスローダウンを合図する。
8:55 無事に線路上への移送が完了。
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移送が済むとすぐに固定金具等の取り外し、点検が行われエンジンの起動試験を行う。点検蓋が開かれエンジンルームが開放されると、真新しいエンジンがお目見えする。燃料の点検などが行われ起動!灰煙が排気口から立ち上がる。
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今回のエンジン換装に合わせて、井川線仕様のATS車上設備の設置も同時に行われた。千頭側運転台内部に機器箱が設置され、ただでさえ狭い運転台が更に狭くなった。車上子は台車間の蓄電池箱の裏側に設置されたが、蓄電池箱が遮り存在を確認できなかった。しかしまぁ、時速20km/hにも満たない井川線にATSが必要なのだろうか??
起動試験が終わると控え車となるcワフ0型貨車を連結する。後方に見えるSLは部品取り用のC12208、この機関車からボイラーがC5644号機へ移設される。
10:10 回送準備が整い、大代川側線から新金谷車輌区へ自力回送。途中、造成が進む金谷の街中にある踏切を通過する。通りはほぼ完成しているが、まだまだ車通りは少ない。堂々と道路の真ん中で踏切通過する列車を撮影!
11:05 構内で行事があった関係で側線入口待機していたDD20が本線を横切り構内に入線。
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行事に来ていたスタッフが普段見慣れない車輌の登場に見入る。構内で控え車の位置を変え組成。E102電気機関車が先頭にたち本線回送の準備が着々と整えられていく。
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12:25 車輌区での点検が終了し、E102に牽引され本線へ向かう回送列車。傍らには4年の休止期間を超え、この秋復帰を目指すC5644号機が佇む。
12:26発の列車の発車を待って本線へ転線し出発準備を整える。12:35、定刻に回963列車が新金谷を発車。
新金谷を発車した回963列車は制限25km/hのゆっくりとした速度で千頭を目指す。最初の交換駅、五和(ごか)で上り18レと離合。後ろから見ると井川線の車輌の小ささが良く判る。
速度がゆっくりなので追いかけて行ってもすぐに追い抜いてしまう。福用〜大和田間を行く珍ドコ列車。
家山駅に進入する回963列車。何とも奇妙な列車である。
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家山駅で上り列車待ち合わせのため10分ほどの小休止。井川線の車輌スタッフが運転台から降り、車軸の加熱状態をチェックしていく。40km/hでの走行性能はもっているが、25km/hで連続走行することは滅多にないのでチェックは念入り。
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