紫 陽 花 咲 く 頃 の 川 根 路


翌朝の接岨峡温泉駅、6:30発の上り始発列車は千頭の小中学校の通学列車、昨夜半からの雨がまだ降り続く。


上り2番列車を土本駅付近で後追い。意外にも井川線沿線に紫陽花の花は少ない。土本駅近辺に数箇所見られる程度かも。


 朝食を済ませてノンビリと本線へ、青部12:41発の千頭行きを個人宅の庭先に咲く紫陽花を絡めて撮影。このお宅の方が線路端(ちょうどこの下辺り)の紫陽花を植えたそうだ。


20分ほどして101レがこの区間を通過する。こちらのお宅の方とお話をしながら列車を待ったが...

定数一杯の割りに薄煙で通過していった。


遅い昼食後、列車に乗り下泉へ。駅の千頭寄りに咲く紫陽花を絡めて102レの入線を撮る。カマも客車も今の車両から比べると無骨だ。


16:17発の金谷行きに乗車客はなかった。下車したのは川根高生の二人だけ、平日の日中の中間駅、これが大井川鐵道の現実。


 下泉駅も木造の趣きある駅舎、脇のポストと共に昭和を色濃く残す。列車のない時間帯に子供達が駅舎を抜けてくる、線路向こうへ行くのには線路を渡ったほうが格段に早いのだ。


 17時半頃に田野口へ戻って夕飯を取りながら地元の方々と暫しの談笑。19時頃の閉店に合わせてカメラのセットを始める。薄暮の田野口駅に紫陽花の色とホームの照明が映える。


19:25 上り列車が田野口に着く。薄暗くなった線路端の紫陽花に列車の窓明かりが照らされ一瞬の輝きを与える。


 20時も近くなった頃、駅舎の撮影をしていると待合室に二人の学生が入ってきた。上り最終列車で帰る友達を駅まで送ってきた友人同士、暫く明るい笑い声が響く。 (許可を得て撮影)


送ってくれた友達も帰り、独りホームで列車を待つ。周囲に聞こえるのは虫の音だけ... (許可を得て撮影)


 日中あれだけ暑くなっても日陰には雨水の水溜りが残る。改札口の裸電球の灯りが紫陽花を照らし水溜りに映える。この温かな灯りが列車を利用する人を待ち続ける...


                                 

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